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VWが「2026年に発表するモデルから大幅にデザイン変更」とコメント。元ベントレーのデザイナーのもと「原点回帰」「再び愛されるブランドに」

VW

| フォルクスワーゲンは現在大きな転機を迎えており、この危機を乗り越えなければ未来はない |

ただしフォルクスワーゲンにはそれほど「長い時間」は残されていないのかも

既報の通りフォルクスワーゲンは現在、「非常に」困難な状況に直面しており、急速にコスト削減を進めないと事業の継続そのものが危うくなるという状況です。

加えてEV(電気自動車)の不確実性によって北米でのリーダーシップにも変動が生じ、そして非常に依存度の高い中国においてもシェアを失い続けていて、直近では「回復の見込みが立たない」というのがフォルクスワーゲンの近況です。

しかしもちろんフォルクスワーゲンとしてもこの状況を座して見ているわけではなく、直近では(消費者からの大きな)批判を浴びていたコントロール系を見直すなどの対応を行っているわけですね。

フォルクスワーゲンは2026年からデザインを大幅に変更

そこでさらに今回報じられたのが「デザインの変更」で、フォルクスワーゲンのR&D責任者、カイ・グリュニッツ氏によれば、2026年から同社の全電動ラインアップが刷新され、ID.4やID. Buzzなどに搭載されている「モジュラー・エレクトリック・ドライブ(MEB)アーキテクチャ」の改良が進められるとともに、「デザインが大幅に変更される」。

カイ・グリュニッツ氏は「これらのクルマには大きな改善」が行われ、新しい美学は「私たちがどこから来たのかに戻る」というコンセプトに基づいていると述べており、つまりは「レトロな」スタイルに戻る可能性を示唆しています。

参考までに、昨年発表されたID.2allコンセプトのスタイリングは次期ゴルフにも反映されるといいますが、このID.2allは発売予定が延期されており、その延期期間中にはデザインの変更がなされ、「初代ゴルフ」のようなルックスへと変更されるのかもしれません。

なお、実際にデザインを担当するのはベントレーから移籍したアンドレアス・ミント氏ですが、カイ・グリュニッツ氏は同氏のデザインに多大な期待を寄せており、これによって「再び愛されるブランドへ」回帰することを目指している、と述べています。

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また、カイ・グリュニッツ氏はバッテリーコストの低減、性能向上、新機能の追加にも言及しており、現在の予定では2026年に登場すると述べ、「これによって顧客は変化を実感し、その変化は予想以上に大きなものになるだろう」とも。

これに加え、カイ・グリュニッツ氏は、次世代の新しいスタイリングを採用したSUVが、来年9月に開催されるミュンヘンモーターショーで発表されることにも触れ、このSUVは改良版MEBエントリープラットフォームを採用する2番目のモデルとなりますが、同じく2026年には「ID.GTI」の発表も期待され、再来年には大きな変革を期待できすのかもしれませんね。

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フォルクスワーゲンは「ガソリンエンジン」モデルを当面のあいだ継続販売

一方、内燃機関を搭載した車については、EUの新しいユーロ7排出基準によってラインアップが「スリム化」されるものの、これまで以上にハイブリッド車のバリエーションが増える予定だといい、これは今までのような「EVのみのラインアップへの転換」とはやや異なる方向性です。

実際のところ、フォルクスワーゲングループに属するポルシェ、そしてベントレーは「ガソリンエンジン搭載モデルの延命」を決定しており、総本山であるフォルクスワーゲンもこれに倣うこととなるのかもしれません。

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