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VWが新しいEV向けの車体とソフトの開発遅れを理由に「新型ID.4の発売を2026年から2030年に延期」と発表。EV失速による戦略見直しも影響か

フォルクスワーゲン

| フォルクスワーゲンのみならず、EVの販売失速は多くの自動車メーカーやサプライヤーに影響を与えている |

しかしながらEVの発売ペースを「緩めると」その隙を突いて中国の振興EVメーカーが攻勢をかけてくる

さて、フォルクスワーゲンは急進的すぎたEVへの転換を「失敗」だと結論付け、工場の生産能力の縮小に加えガソリン車の延命そしてハイブリッド車とPHEVへの注力を表明していますが、今回は2026年に予定していた新型EV「ID.4」の投入を2030年に延期したとの報道。

VWがEV需要低迷につき再び工場を一時閉鎖。EVに関する計画は大幅に狂いが生じ、修正計画にて挽回を図る
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新型ID.4は「トリニティ」プロジェクトのもとで誕生する予定であったが

この新型ID.4はフォルクスワーゲンが新しく展開するEVプロジェクト「トリニティ」のもと開発が進められており、新プラットフォーム「SSP(スケーラブル・システム・プラットフォーム)」、それを制御するソフトウエアとともにデビューする予定であったものの、「内部事情に通ずる者」の話としてこれが2030年に延期されたと伝えられています。

そしてこのデビュー延期の理由はプロジェクト全体の遅延、加えて車両とエレクトリックパワートレーンを統合するソフトウエアの開発遅れだとされ、そしてこのソフトウエアの開発を担当するのはフォルクスワーゲングループの子会社「カリアッド」。

なお、このカリアッドの開発するソフトウエアはこれまでにも何度も遅れが報じられ、これが原因でベントレーやアウディ、そしてポルシェのEVの発売が1−2年遅れたのは御存知の通り。

そしてようやくポルシェ・マカンEVやアウディQ6 e-tronが採用するPPE(プレミアム プラットフォーム エレクトリック)を制御するソフトウエアが完成し製品化がなされたものの、今度はSSP(スケーラブル・システム・プラットフォーム)を制御するソフトウエアの開発が遅れているということになり、一難去ってまた一難。

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ゴルフ8後継、電動版「ID.ゴルフ」の登場が最短でも5ヶ月遅れるとの報道。原因は子会社カリアッドによるソフト開発遅れ、これでまた重役の首が飛びそうだ
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なお、今回の発売延期については複数メディアが報じており、その一部は上述の通り「ソフトウエアの開発遅れ」、そしてまた別のメディアは「現在のEV市場の減速と低迷を鑑み」あるいは「コスト圧縮」のためだとも報じられ、しかしおそらくは、これらすべてが相互に絡み合っているというのが正直なところなのかもしれません。

ただしフォルクスワーゲンはそれまで「何もしない」わけではなく、毀損プラットフォーム「MEB」を使用した”当初計画とは別の”新型ID.4を2026年に発売するといい、これは内燃機関を積むゴルフ同様の延命措置ということになりそうですね。

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参照:Reuters, etc.

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