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さよならシロッコ。日本に続いて豪州でもVWシロッコ終売、有終の美を飾る限定モデル登場

2016/10/18

オーストラリアでVWシロッコ販売終了に際し、VW本社の名称を冠したシロッコRの限定版「シロッコRウルフスバーグ」がニュアル・トランスミッション、120台はデュアルクラッチを搭載し、11月14日から受注開始、とのこと。

ボディカラーはライジング・ブルー・メタリックもしくはオニキス・ホワイト・パールの二色のみだそうですが、とくに目新しい、もしくは特別な装備は無いようですね。

なお初代シロッコは1974年に登場しモデルチェンジを経たものの1992年には廃止。
その後に現行モデルの初期型として2008年に再登場していますが、2014年には販売不振を理由に日本でも廃版となっています。
初代から現行までゴルフをベースにしてクーペスタイルに仕上げているということは変わりませんが、いかんせんその価格が高価なことが一貫してネックであり、そこが販売をスポイルしたもっとも大きな理由ではないかとぼくは考えています。

反面、不思議な事に現地生産ではなく輸入車扱いとなるためシロッコがさらに割高となる中国、そして香港など日本以外でのアジア地域ではシロッコの人気が比較的高い模様。

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VWがシロッコに「ブラック・エディション」追加。ちょっとお得に

VWがシロッコに2種類の「ブラック・エディション」追加。
GTブラックエディションは18インチのリスボン・ホイールを装着。
ルーフ、ドアミラー、リアスポイラーに加え、リアウインドウもブラック(かなり濃い)に。

R-Lineブラックエディションも同様のフィニッシュを持っており、ただしホイールは19インチ。
こういったブラック仕上げはオプションでも装着可能だそうですが、その場合に比べて今回の「ブラック・エディション」は10万円ほど安く上がるそうです。

ドアミラーのブラック化については車両によって合う合わないがあるようで、ドアミラーをブラックとすることで「より低く、広く」見える車両もあれば、逆に幅が狭く車が縦長に見えてしまうケースもあるようです。
印象としては、丸っこい車(ポルシェ911やVWがシロッコなど)はドアミラーをブラックにすると幅が逆に狭く見え、ランボルギーニ・ガヤルドのような角ばった車はドアミラーをブラックとすることで幅が広く見えるようにも思います。
ただしこれはミラーの形状や位置にもよるので、車ごとに異なる、というのが正直なところでしょうね。

なおVWアウディグループは現在グロスブラックのパーツにこだわっており、こういったホイールやミラー、グリル、モール、テールパイプなどをグロスブラックで仕上げることが多いようです。

それは同じグループのアウディ、ランボルギーニ、ポルシェ、ベントレーも同じで、各社ともグロスブラックの内外装パッケージオプションが用意されているようですね。

上海モーターショーにて、新型VWシロッコGTSがデビュー

2015-VW-Scirocco-GTS-1

上海モーターショーにて、シロッコGTSの新型がデビューする模様。

レーシングストライプがオプションで設定され、ボディカラーはディープ・ブラック、イリジウム・グレー、ウラノ・グレー、ピュア・ホワイト、フラッシュ・レッド。

エンジンは220馬力でブラック仕上げのヘッドライトが装備され、ステアリングホイールやシフトノブの一部が変更されるなどの特別装備が与えられるようです。

シートもブラックとレッドのストライプ入り、シートベルトも両脇にレッドのアクセントが入っていますね。
FIAT500のグッチ仕様もグッチ・カラーのシートベルトを採用していましたが、こういった複数カラーを持つシートベルトは非常に格好良いと思います。

ビートルに続きシロッコも「後継なし」に。フォルクスワーゲンの台所事情はかなり苦しい?

フォルクスワーゲン・ビートルは現在の世代限りで消滅とされていますが、シロッコも現行限りで廃版となる可能性が大、と報じられています。
ビートル共々理由は二つとなり、一つは「販売が芳しくない」ためで、もう一つは「ディーゼルゲートによって出た損失を埋めるため、コストをカットする必要がある」、とオートカー。

欧州のメーカーは「集中と選択」に関しては情け容赦ない対応をすることがあり、そこにはノスタルジーの介在は一切なし。
歴史的に価値のあるモデルでも販売が落ちたりすると「存在価値なし」として一瞬で切り捨てられますが、今回ビートルとシロッコがその対象に、ということですね。

フォルクスワーゲンは今年の第一四半期において5774台のビートルを欧州で販売し、2016年通年だと25,127台。
シロッコはその半分程度で、それぞれ2,054台と10,752台、という数字となっています。
なお販売台数の比較だと、トヨタC-HRが月間において、日本国内のみで1万台程度を販売しており、確かにこれを考えると「少ない」数字。

ビートル、シロッコともフォルクスワーゲンにとってはゴルフなど主力モデルで拾えない客層を獲得できていたとは思いますが、年間で1000万台を超える台数を販売するフォルクスワーゲンにとっては「インパクトが小さい」のかもしれません。

すでにシロッコはオーストラリア、日本など販売が特に優れない地域では「撤退」しており、同じ理由でゴルフ・カブリオもいくつかの市場から撤退。
こういった決断をしなくてはならないほどVWの財政は苦しいようですが、一方では営業利益が大きく増加とも報じられ、これは車種整理など「コストカット」の効果、とも報じられます。
そう考えると車種整理が利益に与える影響はかなり大きい(味をしめた)のでしょうね。null

ロシア限定、「ポロGTセダン」が登場に。初回生産300台はストライプ入り

ロシア市場限定にてポロGTセダンが登場。
馬力はちょっと向上して125馬力となり、16インチアルミホイール、ブラックのルーフとミラーキャップ、フロントグリル、リアにはトランクリッド・スポイラー、そして二本出しのテールパイプを装備。

トランスミッションは6速MTが標準でDSGはオプション扱いとなり、初期の300台限定にてホワイトのボディカラーにブラックとレッドのストライプが入った仕様を選べる、とのこと。
ロシアのみに投入ということは、ロシアではこういったコンパクトセダンの人気が高いということなのだと思いますが、ちょっと意外な感じではありますね。

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