アルファロメオが限定スーパーカーの最新ティーザー画像を公開。「792HP」「6気筒」を連想させる数字を強調し、クラシカルなステアリングホイールも

｜　アルファロメオはこのスーパーカーによって、人々のアルファロメオに対する認識を変えようとしている　｜

アルファロメオはかつての「名門レーシングチームの栄光」を取り戻せるか

さて、アルファロメオが「8月30日に公開予定のスーパーカー」につき、その最新ティーザー画像を公開。

このティーザー画像は同社の公式インスタグラム上へと公開されており、ブラウンレザーが巻かれたセンターパッド、アルミニウム製と思われるスポーク（穴あき）を持つステアリングホイールが捉えられています。

なお、このステアリングホイールは「ヴィンテージレーシングカー」をイメージしたものだと考えられ、近年の「スポークに大量のスイッチを配置する」流行とは真逆を行くものであり、「我々が作るのは走るiPadではない」など、行き過ぎたデジタル化に反対するアルファロメオの姿勢を視覚化したかのような印象も受けますね。

アルファロメオの新型スーパーカーは792HP、6気筒？

そしてアルファロメオがこの投稿につけたキャプションは「発表まで792時間と6週間」。

わざわざこういった数字を示すことには意味があるものと思われ、これはおそらく「792HPと6気筒」というパワートレーンを示しているものと思われます。

ちょっと前には「マセラティMC20に積まれるV6ツインターボエンジンとハイブリッドシステムとを組み合わせて800馬力を発生する」というウワサが流れていますが、この「792」が英馬力（HP）であるならば、これを仏馬力（PS）に換算するとすなわち「803馬力」となり、前出のウワサとの整合性も見えてきます。

なお、車名については「6C」という説、「33」という説が囁かれていますが、この「33」というのはもちろんティーポ33ストラダーレ（下の画像/プロトタイプ）から。

参考までに、アルファロメオ「8C」は8気筒、「4C」は4気筒エンジンを搭載しているので、この新しいアルファロメオ製スーパーカーが6気筒エンジンを搭載すると仮定すると、やはり車名は「6C」となるのかもしれません。※アルファロメオ自身、博物館にて「8Cと並ぶにふさわしいクルマ」になるだろうとも語っている

アルファロメオはモータースポーツにおける輝かしい歴史を持っている

なお、近年のアルファロメオは「セダン」「コンパクトカー」あるいは「SUV」といったイメージが強いものの、アルファロメオはその黎明期にモータースポーツとも深い関わりをもっており、フェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリもアルファロメオのレーシングチーム出身であることが良く知られ、かつアルファロメオはF1が開始された1950年に参加し「開幕戦で」優勝を記録しています。※続く2年目も出場したレースの80％以上で勝利を獲得するなど「名門中の名門」だと言っていい

ただしその後は資金難によってF1撤退を余儀なくされ、上述のようなコンパクトカーそしてセダンに特化することになるものの、その初期の魂を失ってはおらず、現代のアルファロメオは上述の通り「ドライバーズカー」を標榜し、かつF1にも参戦するなど過去の栄光を取り戻そうとしているのだと思われる動きが見られ、今回の「限定スーパーカー」もそういった流れの中にあるひとつの製品であると考えていいのかも。

もちろんアルファロメオはこのスーパーカーによって「アルファロメオに対する人々の認識を変えたい」と考えているはずで、そして実際に「そうなる」のかもしれません。

そして、アルファロメオがモータースポーツで活躍したことを知らない世代に対し、アルファロメオがいかに特別なブランドであるかを認知させるに十分な存在になるものと推測され、その発表を心待ちにしたいと思います。

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参照：Alfaromeo（Instagram）