>アルファロメオ/アバルト/フィアット

アルファロメオがミニバンを?チーフデザイナーがかつて同社から発売されたミニバン「ロメオ」の復活を示唆。ミニバンはEVシャシーと相性がいい

アルファロメオ

| ミニバンは現在ニッチな市場だが、ボクは必ずや世界的なミニバンブームが来ると確信している |

EV専用プラットフォームは重心が低く、フラットフロアを実現でき、ミニバンの箱型ボディでこそメリットが最大限に活かされる

さて、アルファロメオは現CEOのもとで明確な復活へのシナリオを提示していますが、その道筋で大きな役割を果たすのが同ブランドのチーフデザイナー、アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏。

同氏の手腕は33ストラダーレにてすでに実証済みであり、今度登場するモデルにも期待がかかろうというものですが、今回アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏はミニバンの投入について語り、関係者を驚かせています。

アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー
アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー

| アルファロメオはここから大きく変革を迎え、過去の栄光を取り戻すことになりそうだ | 興味深いことに、この33ストラダーレは「ガソリン」「エレクトリック」という2種類のパワートレーンを選択可能 さて ...

続きを見る

アルファロメオは実際にバンを作っていたことがある

ちなみにですが、アルファロメオは「ロメオ」というバンを作っていたことがあり、今回アレハンドロ・メソネロ=ロマノス氏が言及したのがこの「ロメオ」について。

同氏は「とても美しいと思います。私はこのロメオがいつ復活しても驚くことはないでしょう」とコメントしており、ある意味ではリバイバルを示唆する発言を行っているわけですね。

なお、現在ミニバンは世界的に見るとニッチなセグメントであり、高級ミニバンだとさらに選択肢が少なく、レクサスLMのほかメルセデス・ベンツVクラスが市場に存在する程度であり、今後であってもボルボがEM90を投入する計画を持っているというくらい(11月に発表)。

4

ボルボ初のミニバン「EM90」の画像とスペックがリーク。全長5.2メートル、6人乗りのピュアEV。製造は中国、Zeekr 009と多くを共有するもよう
ボルボ初のミニバン「EM90」の画像とスペックがリーク。全長5.2メートル、6人乗りのピュアEV。製造は中国、Zeekr 009と多くを共有するもよう

| 高級ミニバン市場は「あらたな魅力的なセグメント」としてプレミアムカーメーカーからの注目を集める | おそらくはほかメーカーの参入も期待でき、ミニバン市場は今後一気に加熱しそう さて、中国ではクルマ ...

続きを見る

ただ、アウディはミニバンコンセプト「アーバンスフィア」を発表していて、今後高級ミニバン市場に参入する可能性もあり、もしかするとこれに追随するメーカーも出てくるかもしれません。

アウディが中国向けの豪華ミニバン「アーバンスフィア・コンセプト」発表!全長5.5メートルなのに乗員4人、「自宅、オフィスに次ぐ第三の空間に」
アウディが中国向けの豪華ミニバン「アーバンスフィア・コンセプト」発表!全長5.5メートルなのに乗員4人、「自宅、オフィスに次ぐ第三の空間に」

| 一連の「スフィア」コンセプトはあくまでも技術や考え方の提示にとどまり、具体的な市販の計画はないようだ | いずれはこういった「移動するオフィスやリビング」のようなクルマが主流になるのかもしれない ...

続きを見る

ミニバンは主に日本、東南アジア、中国で大人気

ミニバンの人気は国や地域によって大きく異なり、現在ミニバンの人気が高いのは世界第一位の自動車市場である中国、そして日本、さらに東南アジア。

一方で欧州でミニバンというと「商用」イメージが強く、アメリカでは「主婦向け」というイメージが濃いようで、こういった背景があるせいかミニバンは広く普及していないもよう。※よってミニバン=高級というイメージを醸成しにくい。日本で「高級な小型車」が受け入れられないのと同じかも

こういった環境は「ミニバンがある種のステータスシンボルとみなされる」こともある中国、日本、東南アジアとは大きな違いでもあり、その理由については誰も明確な説明ができない状態だと言われます。

L1002550

一説によれば、これらの国は渋滞が多く車内で過ごす時間が重要視されること、(やはり渋滞が多いので)高速走行を行う機会が少なく、よって車高の高いクルマであっても安定性に関する問題が生じにくいことなどが要因として推測されていますが、これらは「当たらずとも遠からず」なのかもしれません(そもそも欧州では、ミニバンだとムーステストでいい成績を出せず、消費者に敬遠されそうだ)。

ただ、安定性に関して言うならば「たとえミニバンであっても(スケートボード型の)EV専用プラットフォームを使用すれば重心を低く設定できる」ことになり、加えてスケートボード型シャシーの特製を活用した「フラットフロア」を実現すれば、セダンやSUVでは実現できないような広々とした空間を実現でき、今後ミニバンは「EV用プラットフォームとともに」大きく勢力を拡大することになるのかもしれません。

合わせて読みたい、アルファロメオ関連投稿

アルファロメオ 33ストラダーレは「最後のガソリン車」?同様のスペシャルシリーズとしてスプリント・ザガートの復活がウワサされるも「EVのみ」の可能性が大きそう
アルファロメオ 33ストラダーレは「最後のガソリン車」?同様のスペシャルシリーズとしてスプリント・ザガートの復活がウワサされるも「EVのみ」の可能性が大きそう

| アルファロメオ33ストラダーレはあらゆる意味で衝撃的であり、アルファロメオが復活を示す兆候でもある | 現在のアルファロメオCEOは「初期の黄金時代のアルファロメオ」の再現を目指している さて、ア ...

続きを見る

マセラティ
MC20は当初「マセラティではなく、アルファロメオが開発していたスーパーカー」だった。それがマセラティへと渡り、そして今アルファに戻って33ストラダーレに

| 世の中にはかなり奇妙な事実があるが、これはその中でも「かなり」奇妙である | そしてその経緯については明かされていない さて、マセラティMC20はカーボンモノコックシャシー、そしてディヘドラルドア ...

続きを見る

アルファロメオ
アルファロメオはすでに33ストラダーレの次のプロジェクトを用意。2026年に登場予定、候補はジュリアTZ、モントリオール、カラボ?ボクはSZか155のリブートを期待

| アルファロメオとしては「必ずしもレトロ」にこだわっているわけではないようだ | できれば「現代版SZ」「制限なしの究極の155」を期待したい さて、アルファロメオは先日「33ストラダーレ」を発表し ...

続きを見る

参照:Autocar

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->アルファロメオ/アバルト/フィアット
-, , ,