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| 購入できたのはフェラーリ・クラブ・オブ・アメリカの上級会員のみ |
高級品売買サイト、ジェームズ・エディションにて「フェラーリF60アメリカ」が登場(価格は”ASK”)。
「F60アメリカ」とは聞きなれない名ですが、それもそのはずで、アメリカ市場限定にて10台のみが販売された超レアモデルです。
これは2014年に、フェラーリがアメリカに進出した60周年を記念して発表されたもので、ベースとなったのはF12ベルリネッタ。
これを「アメリカっぽく」オープンモデルに変更し、さらにアメリカを象徴するカラーへとカスタムしたたのがF60アメリカというわけですね。※これ以外のカラーも選べた
ポジション的には、日本でのフェラーリ展開50周年を記念して投入された10台限定の「J50」と同じだと考えて良さそう。
生産わずか10台、日本市場限定のフェラーリ「J50」の売り物(走行0キロ)が登場。価格や車輌情報は「身元が明らかな」顧客だけに公開
F60アメリカは購入条件が厳しく制限されていた
このF60アメリカが発表されたのは2014年ではありますが、実際にデリバリーされたのは2016年から。
ベースがF12といえどボディパネルの多くは作り変えられており、フロントバンパーやボンネット、フェンダーも専用品。
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もちろんオープン化に伴いリアセクションは大きく作り直され、これは1967年のフェラーリ275GTS-4 NARTをイメージしたもの。
![ferrari-f60-for-sale (3)](https://live.staticflickr.com/65535/49301762998_5e5c2ff304_c.jpg)
ロールバーも新設され、シートはドライバー側がレッド、助手席側がブラック。
メーターパネル、ダッシュボードの一部もF12から変更されています。
なお、オープン化されたことでエンジンサウンドやエキゾーストサウンドがダイレクトにドライバーへと届けられることになり、特別記念モデルらしい仕上がりとなっているようですね。
![ferrari-f60-for-sale (2)](https://live.staticflickr.com/65535/49301763468_1794ac36ac_c.jpg)
エンジンは自然吸気6.3リッターV12、出力は730馬力、0-100km/h加速は3.1秒。
トランスミッションは7速DCTが採用されています。
![ferrari-f60-for-sale (1)](https://live.staticflickr.com/65535/49302248751_fb5f6678de_c.jpg)
購入が許されたのはフェラーリ・クラブ・オブ・アメリカの上位会員のみで、よってこの個体が誰のものなのかはすぐに判明しそう。※アメリカにおいて、そのメーカーの限定車を購入しようとした場合、公認クラブに入ってないとダメと言われることも多い
よって、売却がバレてしまうとクラブ内での立場が悪化し、もちろん今後フェラーリからは限定モデルを売ってもらえなくなるのは間違いなし。
それでも「売る」というのは(高齢など)よほどの事情があるのかもしれません。
この個体については走行距離わずか117キロ。
つまりコレクターが大事に保管していた、ということになりそうです。
ちなみに新車時の価格は約2億8000万円だと言われています。
こちらはフェラーリ博物館に展示されていたフェラーリF60アメリカ
そしてこちらはぼくがムゼオ・フェラーリを訪問した際に展示されていたフェラーリF60アメリカ。
![DSC04028](https://live.staticflickr.com/65535/49033219242_fef7a5b8ac_c.jpg)
正直F60アメリカをこの目で見ることができるとは思っていなかったのでかなり驚きましたが、実際にそうとうに特別感の感じられるモデルでもあります。
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ドアミラーやAピラーはシルバー。
![DSC04033](https://live.staticflickr.com/65535/49033218862_617cab5548_c.jpg)
シートのセンターにはアメリカの星条旗を模した星、そしてストライプ。
![DSC04034](https://live.staticflickr.com/65535/49032995286_490014ca4b_c.jpg)
センターコンソールからシート後方にかけては樹脂パーツで構成。
![DSC04043](https://live.staticflickr.com/65535/49032492743_ba02c48fc1_c.jpg)
ロールバーにはレッドの刺繍。
![DSC04045](https://live.staticflickr.com/65535/49032492593_241b36d699_c.jpg)
リアフェンダーは優美かつ大きな盛り上がりを持っています。
![DSC04039](https://live.staticflickr.com/65535/49032994846_8531f00c58_c.jpg)
リアエンドはダックテール風。
![DSC04041](https://live.staticflickr.com/65535/49033218097_176649d0e6_c.jpg)
VIA: James Edition