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フェラーリの新型SUV「プロサングエ」の発表は今年後半、発売は2022年?今わかっていることをまとめてみた

2021/08/01

フェラーリのエンブレム

| おそらく、このプロサングエはフェラーリの販売を倍以上、利益はそれ以上へと押し上げることになりそうだ |

もはやSUVが「儲かる」「会社を潤す」ということを投資家、フェラーリファンともに認めざるを得ない

さて、ここ最近フェラーリのニューモデル攻勢は凄まじく、V6+ハイブリッドの296GTBを発売したかと思えばラフェラーリ後継の新型ハイパーカーがテストされていたり。

そしてもちろん「フェラーリ初」となるSUV「プロサングエ」も頻繁にプロトタイプが目撃されており、おそらくは今年にも発表、そして来年には発売されるんじゃないかと見られています。

ここで、現在わかっていることを整理してみましょう。

フェラーリのSUV、プロサングエ
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フェラーリの新SUVの名称はやはり「プロサングエ」?

まずはそのネーミングですが、どうやらこれは「プロサングエ」となりそう。

そもそもプロサングエという言葉自体フェラーリが公表したものですが、当初は「シリーズの名称」だと捉えられていたものの(実はモンツァSP1/SP2はイコナ=ICONAというシリーズであり、これと同じようなイメージ)、しかしその後フェラーリは「プロサングエ」という名を有する団体を訴え、その名称使用権を確固たるものにしようとしています。

フェラーリが「新型SUVの名称をプロサングエにしよう→他で使われていた→取り下げるように訴訟を起こす」という行動に。訴えられた先「最初に商標を調べてから名前決めてよ・・・」

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これを見るに、フェラーリは「プロサングエ」を車名として広く世界中にて使用したいのかもしれません。

ちなみに「プロサングエ」とはイタリア語で「サラブレッド」を指しますが、ポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガ、ランボルギーニ・ウルスがそれぞれ車体やエンジンなどのコンポーネントを共有していたり、アストンマーティンDBXにメルセデスAMGの血が流れていることに対し、フェラーリのそれは車体、エンジンともに「フェラーリの開発である」ということを主張しているかのようですね。

フェラーリ「296GTBのV6はマセラティMC20のV6とはなんら関係性がない。フェラーリは何者の真似もしないし、他から何かを受け継ぐこともない」
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SUVではなくFUV?

そしてフェラーリは、このプロサングエについて「SUVではない」と度々主張。

車高の高いGTカーであり、「SUV=スポーツ・ユーティリティ・ビークル」ではなく「FUV=フェラーリ・ユーティリティ・ビークル」というわけですね。

なお、この傾向は他自動車メーカーにも顕著で、ポルシェも当初はカイエンについて「SUVではなく、ラリーに根ざしたスポーツカー」だと主張し、ロールスロイスもカリナンに関し「SUVではなくハイライダービークル」だと主張。

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ただ、これらについて世間ではSUVとしてしか捉えておらず(そりゃそうだと思う)、そういった状況を考慮してなのか、ランボルギーニは最初から「ウルス」について「スーパーSUV」だと名乗り、潔くSUVだということを受け入れています(LM002が過去に存在したという事実も関係していそう)。

ちなみにフェラーリが発表したプロサングエの概要は以下の通り。

ポイント

  • フェラーリの”フロントミッドエンジン・アーキテクチャ”を採用

  • 4WD、先進的なサスペンション(アダプティブサスペンション?)、リアシートエンターテイメント、手元集中コントロール、乗り降りのしやすさや快適性、高いロードクリアランス、トランスアクスル、ハイブリッドという要件を持つ

  • このセグメントで最も高いファン・トゥ・ドライブを持ち、どんな環境でもフェラーリらしい性能を楽しめる

プロサングエに積まれるエンジンは?

そしてプロサングエに積まれるエンジンについては、上述の通り「ハイブリッド」がメインになると思われ、まずはV8+ハイブリッドにてデビューする、とも。

その後にV6+ハイブリッド、さらにはV12自然吸気+ノンハイブリッド版も投入されると言われますが、V12エンジン搭載の高級SUVはライバルがラインアップしておらず、これは大きなアドバンテージとなるかもしれません(とくに中国において)。

ただしパワートレーン、パフォーマンスについては全くわかっておらず、フェラーリは「はじめて」作ることになる車高の高いクルマ、そして大人数や荷物を乗せることで変化する荷重にどう対応するかに苦慮しているとも言われます。

フェラーリ・ローマ

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プロサングエの価格は?

パワートレーンが不明である以上価格を推測するのは非常に困難ですが、プロサングエが事実上「GTC4ルッソの後継」であることを考慮するに、GTC4ルッソに近い価格となる可能性が非常に高そう。

ただし開発コストがかさむため、そのぶん高い値付がなされることも予想できるものの、おそらくはGTC4ルッソの数倍という規模での販売台数が予想されるため、そのぶんコストを吸収する速度も速く、よってそれを見越した値付けとなるのかも。

加えて、ランボルギーニやアストンマーティン、もちろんポルシェの販売が「SUV投入によって倍以上」となったことを鑑みるに、市場のポテンシャルは非常に大きく、フェラーリとてその市場を逃さないために戦略的な値付けを行う可能性が非常に高いだろうと考えています(反面、スーパースポーツ系の価値を向上させる戦略に出るのだと思う)。

さらにフェラーリはプロサングエのほかに2つの新型SUVを投入する計画を持っているとも報じられ、フェラーリがSUVによる大きな利益を目論んでいることも間違いなさそうです。

フェラーリ・ローマ
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