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フェラーリがマンソリーを「デザイン模倣」で訴え勝訴する!「488XXシラクサは我が社の許可を得ていない、FXX K Evoの劣悪なコピーである」

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フェラーリがマンソリーを「デザイン模倣」で訴え勝訴する!「488XXシラクサは我が社の許可を得ていない、FXX K Evoの劣悪なコピーである」

| フェラーリのデザインに対する信念はどこよりもゆるぎ難い |

今後、各チューナーもうかつに「オマージュ」を作ることが出来なさそうだ

さて、フェラーリはその美しさに徹底的にこだわり、自社の持つデザイン的資産を一切侵害させないという信念を持っていますが、今回はドイツのチューナー、マンソリーに対して「マンソリー 4XXシラクサのデザインは、フェラーリFXX K Evoのデザインをコピーしたものである」という訴訟を起こし、その主張が認められたとのこと。

報道によると、フェラーリはマンソリー・デザイン&ホールディング社とWH社を「未登録のデザインに対する権利を侵害した」として、ドイツのブンデスゲリヒツホフ裁判所に提訴。

この訴訟は、ルクセンブルグの欧州連合司法裁判所(CJEU)での審議を経て「フェラーリがサーキット専用車であるFXX K Evoの外観に関する意匠権を所有しているという主張に同意し、マンソリーのチューニングキットは著作権を侵害している」という判決を(10月28日に)下しています。

一体マンソリー488シラクサのどこが問題となったのか?

そしてどこがどう問題となったのかについてですが、該当箇所はフロントの「V字」デザインとフロントバンパー。

まずこちらはフェラーリFXX K Evoです。

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そしてこちらはマンソリー488シラクサ。

バンパー形状に加えセンターのスプリッター、フロントリップ、フロントフードのエアアウトレット、そしてバンパーからフロントフードに連なるV字ラインが「酷似」していることがわかります。

ちなみにマンソリーは自社のコンプリートカーについて、当初からエンブレムをフェラーリから自社のものへと入れ替えており、これも訴訟対策のひとつだったのだと思われますが、それでもフェラーリはマンソリーを「許さなかった」わけですね。

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今後マンソリーは厳しい対応を迫られそうだ

ちなみに488シラクサのリアウイングは、フェラーリ599XXのピラーに取り付けられたウイング、フェラーリFXX Kのリアウイングに似てはいるものの、フロントほどの「そっくり度」ではないために問題とならなかった(問題として提訴できなかった)のかもしれません。

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なお、この訴訟がいつから始まっていたのかはわかりませんが、マンソリーのV8フェラーリ向け最新コンプリートカー「F8XX」はFXX KおよびFXX K Evo風のフロントを持たないので、このF8XX開発中から訴訟がすでに始まっていた可能性もありそうです。

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参考までに、フェラーリのこの一件に関する裁判所の意見書には、「自動車の外観のような製品の完全なデザインを公衆に提供することは、そのデザインが提供された時点で後者のデザインが明確に識別できることを条件に、自動車のボディワークの特定の要素の外観のような製品の一部のデザインを公衆に提供することも伴う」としています。

これはどういうことかというと、フェラーリはFXX K Evoのデザインをパテント登録していなかったものの、世に出た時点で「フェラーリ特有の財産である」と認められたという解釈となりそう(中国では、レンジローバー・イヴォークのパクリに関する訴訟にて、この逆の解釈がなされた判決が出たことがある)。

加えて裁判所は「特定の線、輪郭、色、形状または質感によって定義される製品の目に見える部分は、同規定の意味における”製品の一部の外観”を構成し、これを共同体意匠として保護することができる」としており、フェラーリの主張を全面的に受け入れたと捉えることが出来ます。

今後マンソリーがどういった対応を行うことになるのかはわからず、フェラーリに対して「デザイン使用料」を支払うことになるのか、それとも製品を回収することになるのかはわかりませんが、フェラーリの目的は「カネ」ではないはずで、となると製品を回収してデザインの変更を行わせるなど、強い要求を行っているのかもしれません。

フェラーリはとにかく自社のデザインに対して「徹底的に保護」

なお、当然ではありますが、フェラーリは自社のデザインや名称の保護について非常に強いアクションを起こしており、これまでにもいくつかの訴訟や案件が見られます。

古くはエンツォ・フェラーリが存命中、ケーニッヒがカスタムしたフェラーリに対して激怒し、「このクルマがフェラーリを名乗るのは我慢できない。ただちにフェラーリのエンブレムを外せ」と要求した例も。

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そして最近だと「250GTOのデザイン模倣はまかりならん」といった判決や・・・。

イタリアの裁判所が「フェラーリ250GTOは芸術作品」と認定。今後レプリカ、コピーは法的に一切製造不可能に。なお自動車で芸術作品に認められたのはこれが「初」

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車両のデザインの模倣でなくとも、フェラーリの上に自社のスニーカーを置いて撮影したことで「フェラーリのイメージを汚した」とした訴訟も(フェラーリが勝訴している)。

フェラーリを不正利用したとして訴えられていたファッションブランド、フィリップ プレイン。訴訟に負けて約3600万円の損害賠償支払いを命じられる

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日本だと、トヨタ・プリウスをフェラーリ風に見せかけるエアロキットを販売したアルバーモについても、おそらくはなんらかの通知が(フェラーリから)なされたか、訴訟に発展した可能性が報じられています。

プリウスをフェラーリ風に、ハリアーやライズをランボルギーニ風にカスタムしたアルバーモ。さすがにタダでは済まされず、すべてが「無かったこと」に

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そのほか、デザインではなく「名称」でも争っており、”プロサングエ”についても係争中。

フェラーリが「新型SUVの名称をプロサングエにしよう→他で使われていた→取り下げるように訴訟を起こす」という行動に。訴えられた先「最初に商標を調べてから名前決めてよ・・・」

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なお、250GTOの商標についてはフェラーリが敗訴しています。

参考までに、「テスタロッサ」の名についてはフェラーリが商標権を更新していないので、250GTO同様、(どこかが商標登録しない限り)誰もが使用できるということになりますね。

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参照:Reuters, Mansory

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