
| フェラーリは株主向けの決算報告にてプロサングエの生産時期を明言したようだ |
おそらくは「フェラーリの顧客以外は購入できない」ように制限されると言われている
さて、フェラーリが「初」となるSUV、プロサングエの生産を2022年末から生産を開始する、との報道。
これは2021年度の決算発表の際に投資家に向けての発表がなされたものだといい、フェラーリが「SUV市場に参入する」と発表した3年半後にようやく実現するということですね(SUVだけは絶対に作らないと宣言していた時代が懐かしいな・・・)。
なお、ここ最近プロサングエと見られるプロトタイプが目撃されていますが、徐々にその姿が「(マセラティ・レヴァンテの外皮を借りたものから)フェラーリ独自のもの」へと形をなしており、どんどん完成に近づいているということになりそうです。
プロサングエのライバルはロールスロイス?
このプロサングエについては謎が多く、当初はランボルギーニ・ウルスやベントレー・ベンテイガ、アストン・マーティンDBXのライバルになると見られていたものの、最近の報道ではそれらよりも上の価格帯に位置するとも見られ、もしかするとロールスロイス・カリナンに近い価格帯になるんじゃないかという説も。
加えて生産台数についても大きく絞られると見られており、これも当初報じられたように「中国向けに大量に販売する」のではなく、ごく限られたフェラーリの重要顧客に対してのみ販売されるとも言われています。
プロサングエのパワートレインはV12?
そして価格帯同様にわからないのが「パワートレイン」。
搭載される可能性がもっとも高いのは296GTBに積まれる2.9リッターV6+ハイブリッド(820馬力)だと見られており、しかし3.9リッターV8ツインターボ、もしくは自然吸気V12エンジンを積む可能性も指摘されています。
ボディ形状については「SUV」というよりも「ちょっと車高の高いワゴン」に近く、これはプロサングエが「GTC4ルッソの後継」とされていることからも想像がつくところ。
そして乗車定員については「4人」とも推測されていて、やはり「(オフローダーや、荷物を大量に積むのではなく)超高級な」そして快適な移動手段としてのクルマとなるのかもしれません。
ちなみにフェラーリはそのセグメントを「スポーツ(296GTBやSF90ストラダーレ/SF90スパイダー、812GTS/GTB)」、「GT(ローマやポルトフィーノM)」「ICONA(SP3デイトナのような超少量限定モデル)」「スペシャル(812コンペティツォーネ/812コンペティツォーネAのような限定ハードコアモデル)」に分けていて、プロサングエは「GT」に属すると言われます。
名称については、「プロサングエ」の商標権を持つほかの団体を訴えていることからも、「プロサングエ(イタリア語でサラブレッドの意味)を使用する」と見ていいのかも。
現時点ではとにかく謎だらけのフェラーリではありますが、なにせフェラーリとしてはこれまでに例のないクルマだけあって非常に注目度が高く、続報を待ちたいところですね。
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