｜ サーキットを借し切った試乗会だと思われ、他のメディアからも続々とフェラーリ・デイトナSP3の試乗レポートが登場しそう ｜
フェラーリがいつまで自然吸気V12エンジンを維持してくれるのかはちょっと気になる
さて、「モータースポーツ・マガジン」が幸運にもベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットにてフェラーリの最新限定ハイパーカー、デイトナSP3の性能を試す機会を得ることができ、その際の動画を公開しています。
このデイトナSP3は、フェラーリの超限定シリーズ「イコーナ（ICONA）」の第三弾であり、「デイトナ」の名称は、1967年のデイトナ24時間レースにおいてフェラーリが1-2-3フィニッシュを飾ったことに由来し、そのデザインは330 P3/4、350 Can-Am、512 Sなど過去のフェラーリのレーシングカーから影響を受けたもの（ICONA最初のモデル、モンツァもそうだったが、特定のモデルへのオマージュではなく、いくつかのアイコニックなモデルからインスパイアされたディティールを取り入れ、その上で新しいデザインを構築している）。
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フェラーリ・デイトナSP3に搭載されるのは基調なV12エンジン
このデイトナSP3に搭載されるのは6.5リッターV12（F140HC型）で、その出力は「840馬力」にまで高められており、これはフェラーリのV12エンジン史上「最高出力」。
今回モータースポーツ・マガジンはスパ・フランコルシャンとその周辺道路にてテストを行っていて、全長7kmのサーキットにて時速260キロを記録しています（デイトナSP3の最高速は340km/hなので、直線がもっと長ければこの速度に到達しそう）。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52256277072/in/dateposted-public/今回テストに仕様したのはフェラーリがデイトナSP3発表時に用意した広報車だと思われ、つまり市販モデルではない（プロトタイプもしくはプリプロダクションモデル）と思われますが、おそらく「599台」とされる限定台数に含まれない個体だと思われます。
ボディカラーはおそらく”スペシャルカラー”のロッソ・マグマ。
インテリアはベロア調の表皮を持つブルーが採用され、これも往年のレーシングカーにヒントを得たもの。
もちろん幸運なデイトナSP3のオーナーは現在フェラーリと（自身のデイトナSP3の仕様について）打ち合わせを行っている最中かと思いますが、納車が始まれば様々な仕様のデイトナSP3がネット上に登場するものと思われます。
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ちなみにフェラーリの限定モデルの代表格「F40」は新車販売時に「ロッソ」しか選べなかったといい、しかし現在の限定モデルではパーソナリゼーションが重視されているので顧客は思い思いのカラーを選ぶことができ、よってモンツァSP1/SP2においては色とりどりの個体を見ることが可能です（自分が所有するクラシックフェラーリと同じカラーにペイントする人も多いようだ）。
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動画では6.5リッターV12エンジンのサウンド、そしてデュアルクラッチ・トランスミッションによる電光石火のシフトチェンジの様子を見ることができ、しかし今後どこまでこの「自然吸気V12エンジン」が残るのかは不透明。
もちろん規制によってその生息域がどんどん狭くなっているということですが、フェラーリは「なんとしてでも自然吸気V12エンジンを（できればハイブリッド化せず）存続させたい」とも語っており、ひとまずはフェラーリ初のSUV「プロサングエ」に搭載されるところまでは決定済み。
ただしそこから先はどうなるのか一切わからず、しかし超少量生産モデルであるICONAシリーズには継続して搭載されるんじゃないかとも考えています（たとえ登録できない国や地域が出てきたとしても）。
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