フェラーリが新型SUV「プロサングエ」にV12エンジンを搭載すると正式にコメント！「様々な選択肢を試したが、V12以外にはない。このクルマは我々の伝統の子孫なのです」

｜ フロントエンジン＋V12はフェラーリの血統そのもの ｜

まさに「プロサングエ＝サラブレッド」の名にふさわしい

さて、フェラーリが「プロサングエにはV12エンジンを搭載する」としてティーザー動画を公開。

このプロサングエとはフェラーリ初のSUV（フェラーリはSUVという表現を避け、ラグジュアリー・パフォーマンス・ビークルだと表現している）ではありますが、フェラーリの新CEO、ベネデット・ビーニャ氏によれば「いくつかの選択肢を試した中で、パフォーマンスとドライビングエクスペリエンスを両立できるV12が、プロサングエと市場にとって唯一の適切な選択肢であると判断しました。プロサングエは我々の伝統における正当な子孫なのです」。

この「唯一」という表現からすると、プロサングエにはV12以外の選択肢が無い可能性もあり、そして「ターボなのかハイブリッドなのか」も現時点では触れられておらず、まだまだクリアではない部分がのこるものの、ひとまず「プロサングエにV12が積まれる」ということが明確になったわけですね。※プロサングエには、296GTB同様にV6＋ハイブリッドパワートレイン搭載の可能性も報じられていた

プロサングエ＝サラブレッド

なお、この「プロサングエ（Purosangue）」とはイタリア語でサラブレッドという意味だそうですが、SUVというボディ形状、そして後部ドアを持つクルマはフェラーリにとって「初」であり、そういったクルマを投入するには少なからず（市場の）反発があるのは間違いなく、よってフェラーリはプロサングエの企画当初から「サラブレッド」つまりフェラーリの歴史に忠実であることを考えていたのだと思われます。

はたしてプロサングエはフロントにV12エンジンを積むことになるわけですが、これは「フェラーリの伝統」そのものであり、フェラーリの計画通りなのかもしれません。

さらに言うならば、このプロサングエはほかメーカーのように「大量に販売することで利益を稼ぐ」ためのモデルではなく、限られた顧客にのみ販売される高額なモデルになるとされ、これもまたひとつの「SUVを投入するエクスキューズ」となるのかもしれませんね。

いずれにせよフェラーリはこのプロサングエを「ゲームチェンジャー」と呼んでおり、そして自ら「ラグジュアリー」とも称しているので、現在市場に存在する他社のSUV、そしてもちろん現在のフェラーリのいかなるモデルとも異なると考えられ、しかしいざ発表されたとなるとそうとうなインパクトを市場に与えることになりそうですね。

フェラーリが公開したティーザー動画はこちら

そしてこちらが今回フェラーリが公開したティーザー動画で、ここには「Heart Of A Thoroughbred」という文字が見られ、もちろんこれは「サラブレッドの心臓」。

14秒の動画全域に渡りV12エンジンが紹介されており、しかし今のところこれがプロサングエに積まれるエンジン「そのもの」とは限らず、同じV12エンジンであっても形式が異なるのかもしれません（296GTB発表前のティーザー動画においても、写っていたステアリングホイールは296GTBのものではなく旧世代のものだった）。

A new #Ferrari is coming. Born without compromises, unmistakably Ferrari at heart. Powered by our iconic V12 engine. Stay tuned… pic.twitter.com/ycMcTrVtgE

— Ferrari (@Ferrari) May 4, 2022

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参照：Ferrari（Twitter）