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フェラーリがイタリアGPに向け「イエローアクセント」を付与したF1マシン(F1-75)を公開!今回「イエロー」とそのエンブレムの成り立ちについて公式に語る

2022/09/08

| フェラーリがここまで「イエロー」を押し出すことは非常に珍しいと思う |

シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのレーシングスーツもイエローに

さて、フェラーリは先日「イエロー(ジャッロ)」をテーマにしたコレクションを発表していますが、今回は週末のイタリアGP(モンツァ・サーキット)開催に向けて特別なカラーリングを施したF1マシン(F1-75)を公開。

このF1-75の基本的なカラーはこれまでどおりレッド(ロッソ F1-75 オパコ)をベースとするものの、ゼッケン、ハロ、リアウイング、ホイールカバー、シャークフィンなどにイエローがあしらわれています。

もちろんこのイエローは、フェラーリの本拠地であるモデナ市のカラーであり、フェラーリのエンブレムに用いられる「フェラーリ伝統の」カラーということになりますが、ここまでフェラーリがイエローを押し出した例は記憶にないかもしれません。

カラーリングが変更されるのは今回のみ

このイエローが用いられたF1-75が走るのはイタリアGPのみだといい、しかしフェラーリによれば、「イエローはレッドと並ぶフェラーリのDNAのひとつ」。

ちなみにフェラーリ=レッドというイメージが一般的になったのは、1900年代はじめ、当時の国際自動車クラブ連合が「モータースポーツにおけるイタリアのナショナルカラーをレッド」だと定め、エンツォ・フェラーリもそれに従ったことに起因します。

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ちょっと興味深いのは、今回フェラーリがそのエンブレムの由来について少しだけ言及していることで、通説となっている「フェラーリの跳ね馬エンブレムは、イタリア空軍の英雄であるフランチェスコ・バッカラ伯爵の遺族から託された」ことが起源である、と明確に述べています。

そしてフェラーリのエンブレムの成り立ちについてはエンツォ・フェラーリの言として「カヴァリーノは昔も今も黒いままだ。そこにモデナの色であるカナリアイエローの背景を加えた」というものを紹介しており、その成り立ちについても語ることに。

このエンブレムは1932年のスパ・フランコルシャン24時間レースにて(当時エンツォ・フェラーリが運営を任されていた)アルファロメオの車体にに掲示され、そのエンブレムを掲げたレーシングカーはアントニオ・ブリビオとエウジェニオ・シエナのドライブによって勝利を収めることになり、それ以来ずっと「フェラーリのクルマにはこのマークが描かれている」とのこと。※エンツォ・フェラーリは1939年にアルファロメオを辞している

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スクーデリア・フェラーリのF1ドライバーも特別な装いにて登場

今回、フェラーリの「イエロー」にかける想いがこれまでと段違いなのは、F1マシンのカラーリングのみではなく、ドライバーのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのレーシングスーツやヘルメットにもイエローが採用され”フェラーリの起源”を祝っていること。

エンツォ・フェラーリは、1929年のスクーデリア・フェラーリ設立時から、そして75年前のフェラーリ設立時から、ブルーとともにモデナのエンブレムの色のひとつであるイエローを会社の紋章に採用し、1932年以降はトップに三色旗(イタリアントリコローレ)を配した跳ね馬の姿を描いてきましたが、今回はモンツァ・サーキットのオープン100周年という特別な折にこのイエローを全面に押し出し、その歴史を祝福するということになりそうです。※当時、ブルーを用いていたとは知らなかった

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さらにはモンツァ・サーキットのパドック、ホスピタリティモーターホーム、ガレージの壁にもイエローがあしらわれ、そこではこのカラーとフェラーリの歴史が語られる予定だといい、モンツァ・サーキットの100周年を記念し、スクーデリア・フェラーリの各ソーシャルメディアでは、1933年にチームがアルファロメオの一員として初優勝し、さらに40回の優勝(最後の優勝は2019年のシャルル・ルクレールによる)を飾ったこのコースへの敬意を表す特別コンテンツが配信されています。

フェラーリ・ストアでは特別コレクションも販売

そして先日お伝えしたとおり、フェラーリ・ストアでは「イエロー」をモチーフにした特別コレクションが展開されていて、第一弾のTシャツに加え、レイバンの「ジャッロモデナ・スペシャルエディション サングラス(¥78,100)や・・・。

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「ジャッロモデナ・スペシャルエディション シャルル・ルクレール ヘルメット 1:1スケール(¥3,066,250)」も販売されることに。

なお、現在フェラーリのドライバーが使用するヘルメットはすべてベル製だそうですが、フェラーリは先日公式コンテンツとしてフェラーリ・ドライバー・アカデミー所属、17歳のオリバー・ベアマン選手がベル社の工場を訪れるという記事を公開しており、そこでオリバー・ベアマン選手が口にしたのが「自分もヘルメットのレプリカを作ってもらえるほど成功できるかな」。

今回販売されるのはシャルル・ルクレールのヘルメットのみで、つまりカルロス・サインツのヘルメットは販売されておらず、それだけこの世界が厳しい、ということもわかりますね。※後日、カルロス・サインツのレプリカヘルメットも無事発売された。ごめんよ、カルロス・サインツ・・・

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参照:Ferrari

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