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フェラーリが中国ECに本格進出!天猫に公式フェラーリサイトをオープンさせ「(小物の購入で)これで自分もフェラーリオーナーになれる」と現地で大人気

2022/10/30

フェラーリが中国ECに本格進出!天猫に公式フェラーリサイトをオープンさせ「(小物の購入で)これで自分もフェラーリオーナーになれる」と現地で大人気

| かねてより中国国内でのフェラーリの人気は非常に高い |

さらに多くのライセンスグッズが中国には溢れている

さて、フェラーリが中国のオンラインモールに公式ECサイトを開設した、との報道。

既報のとおりフェラーリはアパレル事業、レストラン事業ほかライセンスビジネスを拡大するとコメントしていますが、今回の中国進出もその一環かと思われます。

なお、フェラーリが公式ECサイトを開設したのはアリババ参加のTモール(天猫)で、実際に「Ferrari法拉利官方旗舰店」を見てみるとフェラーリストアと同様の展開がなされているもよう。※中国ではフェラーリを「法拉利」と表記する

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その販売価格はほかの地域よりも高価に設定されているようだ

なお、関税の関係なのか、中国での販売価格はちょっと高めに設定されているようで、たとえばこのパーカーだと6,750元(日本円で138,000円くらい)。

ちなみに日本だと105,950円に設定されています。

2022-10-29 9.45.21

報道によると「フェラーリのクルマは購入できないが、小物なら買うことができる」「自分もついにフェラーリオーナーになれる」として人気を博しているといい、キャップ、キーホルダー、シャツ、パーカーなどが人気なのだそう。

ちなみにですが、フェラーリは中国にかなり力を入れていた時期があって、上海万博の跡地には、本国イタリア以外では「初」のフェラーリミュージアムをオープンさせています。※上海のフェラーリミュージアムの画像はこちらに保存中。2013年に行ってきた

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さらに当時は中国専用の限定モデル、ワンオフモデルと多数投入し(タコメーターに漢数字を用いたものもあった)、しかしその後には2人乗りのフェラーリに3人乗って(大物政治家の息子が)事故を起こしたり、その他数々の無謀運転によるクラッシュが報じられ、中国内ではフェラーリが検索禁止キーワードに指定されたりしたことも。

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そういったこともあって、そして上下の激しい中国での販売動向に警戒したのか、フェラーリは中国内での販売を抑える方向へと転換したようで(これはランボルギーニも同様である)、そのぶん「フェラーリのヘリテージを重視し、マナーが良く、販売も安定している」日本市場へと多くの台数を振り分けてくれるようになったように思います(現在、日本はアメリカに次ぐ第二位のフェラーリの市場である)。

そのほか、中国ではこんな「フェラーリ」も

しかしながら、それでも中国ではフェラーリは絶大な人気を誇っており、多くのフェラーリグッズが販売されていて、同じTモールではこんなローラーブレードや・・・。

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スケートボードに・・・。

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キックボードも。

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これらについてはフェラーリが公式オンラインストアで販売するものではなく、第三者がライセンスを取得したものとなりますが、日本でもかつて同様の製品が販売されており、それらは「電気シェーバー」「パチンコ」にまで及んだものの、現在ではブランドイメージを先鋭化するためか過度にライセンスを供与する例は減っているもよう。

そして今回、中国にも正式にフェラーリが直々に出ていったとなると、こういったライセンス品は(契約の打ち切りによって)減少する可能性もあり、徐々にフェラーリストアへとフェラーリグッズの販売が集約されてくるのかもしれません。

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なお、フェラーリCEO、ベネデット・ビーニャ氏によると「高級ブランド事業を強化して収益を5年で倍増する」とのことですが、中国の高級品市場は2021年に前年比36%増の成長を遂げているといい、フェラーリもこの波にうまく「乗りたい」ということなのでしょうね。

Ferrari

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JUN
中国「元」の表記は日本円と同じ「¥」を使用する!

ただ、あまりに中国で「フェラーリグッズ」が溢れてしまうと、かつてのようにブランドイメージの低下にも繋がりかねませんが、現在フェラーリストアで販売されているのものは比較的高価なものが多く、よって購入層は「さほど問題を起こしそう」でもなさそうで、そして中国における運転マナーなども今後どんどん良くなってゆくと思われるため、「将来のフェラーリ(実車)購入予備軍」育成の手段としても(今回のフェラーリストア進出は)有用なのかもしれません。※購買者を選別することは重要で、かつてバーバリーは「フーリガン御用達」ブランドになったことでイメージが失墜し、ブランドをリブートしたことがある

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参照:AFP

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