
| エンツォ・フェラーリの「電動化」に関する意見をちょっと聞いてみたい |
たった一人の若き整備士がその情熱をもって「世界で最も価値のあるブランド」のひとつを作り上げる
さて、2月18日はエンツォ・フェラーリの誕生日であり、2023年は生誕125周年にあたりますが、これを記念してフェラーリが一遍の動画を公開することに。
エンツォ・フェラーリは1898年2月18日、イタリアのモデナにて生を受け、幼少の頃にモータースポーツに魅了されてレーシングドライバーを志して活動を開始し、1920年にはアルファロメオにてドライバーの職を得ることに成功します。

その後1929年には自身のレーシングチーム、ソシエタ・アノニマ・スクーデリア・フェラーリを設立しアルファロメオのワークスチームとして活動することになりますが、アルファロメオを離脱した後に自動車メーカーとしてのアウト・アヴィオ・コルトルツィオーニを興し、第二次大戦後の1947年には現在の「フェラーリ」を設立しています。

フェラーリはこんな歴史をたどってきた
そして今回公開された動画ではフェラーリの歴史を紹介していますが、1947年には「はじめてフェラーリの名を冠したクルマ」、125Sの生産を開始。

同年には125Sにて初の勝利を獲得します。

1949年にはル・マン24時間レースにおいて初勝利を挙げ、他国の名だたるライバルを下したことでその名が世界中に知れ渡ったと言われます。

1950年にはF1へと参戦を開始。

翌1951年にはF1にて初の勝利を記録。

1952年には初のF1タイトルを獲得し、文字通り破竹の勢いにて勝利を量産することに。

1953年には世界スポーツカー選手権のタイトルも手中に収めます。

1961年には3つのワールドタイトルを獲得。

1963年にはバンディーニとスカルフィオッティがル・マン24時間レースに勝利。

1967年にはル・マン24時間レースにて伝説の1-2-3フィニッシュ。

1971年にはフェラーリ初のリアミッドエンジン搭載車、365GT4 BBが登場。

1972年にはフィオラノサーキット(フェラーリ所有のテストコース)がオープン。

1973年には初のV8エンジンを搭載したロードカー、308GT4が誕生します。

1974年にはニキ・ラウダによって記念すべきF1 での50勝目を規則。

1987年には「公道を走るレーシングカー」、フェラーリF40が誕生しますが、これがエンツォ・フェラーリが直接開発に関与した最後のロードカーとなり、1988年8月14日、腎不全のためにこの世を去ることに。

エンツォ・フェラーリの死後もフェラーリは拡大を続ける
そしてエンツォ・フェラーリの死後もフェラーリは拡大と躍進を続け、2000年にはミハエル・シューマッハとともにF1黄金時代が幕を開けます。

2010年にはアブダビにフェラーリ・ワールドが開業。

2013年には初のハイブリッドカー、ラ・フェラーリが登場。

2015年にはニューヨーク証券取引所に上場を果たします。

2019年には初のプラグインハイブリッドスーパーカー、SF90ストラダーレが誕生。

2021年にはフェラーリ初のV6エンジン搭載ロードカー、296GTBが発売。

その後、フェラーリ初のSUVそして4ドアとなるプロサングエが発表され現在に至りますが、ここからはさらにピュアエレクトリックハイパーカーの発売も控えており、しかしまさかエンツォ・フェラーリもここまで会社が大きくなり、電動化の道を歩むとは考えていなかったのかも。
もしくは、(市販車には興味を示さず、モータースポーツにしか関心がなかったとされるので)今生きていればガソリン車が消滅するかもしれない現在の環境よりも、2022年のF1における戦略ミスを嘆いていたのかもしれませんね。
エンツォ・フェラーリの軌跡を125秒で紹介する動画はこちら
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参照:Ferrari