| レース要素抑えめ、おそらくはヒューマンドラマになるものと思われる |
エンツォ・フェラーリの苦渋の決断、そして苦悩の日々をアダム・ドライバーが熱演
さて、長い調整期間を経てようやく撮影が開始されたと報じられたエンツォ・フェラーリの伝記映画「Ferrari(邦題は未定、米国では2023年公開予定)」。
監督は「コラテラル」のマイケル・マンですが、同氏はTVシリーズの「マイアミ・バイス」のプロデューサーを務めたことでも知られ、同作品中にて(当時のフェラーリのインポーターとのタイアップによって)テスタロッサを使用することでフェラーリの知名度を大きく向上させた人物でもあり、その人物がエンツォ・フェラーリの伝記映画を撮影するというのもまた”なんらかの縁”ということになりそうですね(同氏は20年も今回の企画を練り続けていたという)。
今回、エンツォ・フェラーリ役、アダム・ドライバーのイメージが初めて公開
そして今回、「Ferrari」にてエンツォ・フェラーリを演じるアダム・ドライバーの画像がはじめてリリースされていますが、この映画の舞台は1957年の夏だといい、よってエンツォ・フェラーリはこのとき58歳もしくは59歳。
アダム・ドライバーは現在38歳であり、特殊メイクによって高齢に見せかけているものの、実際のエンツォ・フェラーリよりも若く、かつスマートに見えるように思います。
なお、1957年の夏というのはエンツォ・フェラーリにとって「人生最悪」の時期だったとも考えてよく、結婚生活の破綻、フェラーリの破産危機、そして筋ジストロフィーによって最愛の息子ディノが24歳で倒れるといった不幸が相次ぐことに。
この映画「Ferrari」では、その年のミッレミリアへの参戦を決めたフェラーリの決断を描くことになるといいますが、そこでエンツォ・フェラーリの不幸は終わらず、逆境の中で挑んだミッレミリアではアルフォンソ・デ・ポルタゴが観客を巻き込む死傷事故を起こしてしまい、エンツォ・フェラーリはその責任を問われ起訴される(結果的に無罪)といった追い打ちも。※この事故が原因で、イタリア政府は国内における公道を使用したレースを禁止することになる
「Ferrari」にはこんなキャストも
そしてこのFerrariには豪華キャストとスタッフが集結していることも話題の一つであり(なんといっても監督がマイケル・マンなので)、アカデミー賞にノミネートされたアダム・ドライバーはじめ、エンツォ・フェラーリの妻役にはペネロペ・クルス、愛人のリナ・ラルディ役にはシャイリーン・ウッドリー、レーシングドライバーのピエロ・タルッフィ役にはパトリック・デンプシー(ポルシェとの関係が深く、ポルシェを駆ってレースに参戦したこともある)。
マイケル・マンは「コラテラル」にてどうしても「夜の街にオレンジ色の照明」が欲しかったといい、その照明をアメリカ中探し回ってロケ地を決定したほどのこだわり派ですが、マイケル・マンを支える撮影監督にはアカデミー賞受賞のエリック・メッサーシュミット、編集には「JFK」や「ブラックホーク・ダウン」でアカデミー賞を受賞したピエトロ・スカリア。
ちなみに本作品はブロック・イェーツの著書「エンツォ・フェラーリ〜その男とマシン」を映画化したものだと報じられています。
First look pic of Adam Driver as Enzo Ferrari in UHQ/4K *download in 6240x4160 resolution https://t.co/x7cLqw3vOf pic.twitter.com/gcruadDJLe
— Adam Driver Central (@adamdrivercentl) October 7, 2022
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参照:Variety