そのイメージは1970年の512M！フェラーリ自社カスタムによるレーシーなSF90ストラダーレが公開。ホイールはレトロなマットゴールド

｜　さすがフェラーリはそのカスタムのモチーフに事欠かない　｜

インテリアにもホワイトのアクセント

さて、ここ最近、自社のパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」にてカスタムしたSF90ストラダーレ/SF90スパイダーを多数紹介しているフェラーリ。

今回はロッソ・コルサのボディカラーにホワイトとブルーのリバリー（ストライプ）、そしてマットゴールドのホイールという”フェラーリらしい”コンビネーションを持つ個体が紹介されています。

このフェラーリSF90ストラダーレのカラーリングは1970年の「512M」をイメージ

この「ロッソ・コルサにゴールドのホイール」という組み合わせ、そしてこのリバリーについては1970年のフェラーリ製レーシングカー、512Mにインスパイアされているといい、この512Mは512Sの後継モデルとして実戦投入されたレーシングカー（M＝モディフィカータ＝改良版、という意味を持っている）。

5リッターV12エンジンを搭載し（そのため”512”と命名されている）、9,000回転にて最高出力610馬力を発生しますが、車体重量はわずか815kgという軽量性を誇り、最高速度は310km/hを誇ります。

参考までに、こちらはその前身である512S。

マウロ・フォルギエーリによって設計されたレーシングカーで、まだ「1960年代っぽい」、たとえば330P4（1967年）のような曲線を有していますが、512Mへと進化するにあたり、そのスタイルが（特にリアフェンダーあたり）大きく変わったということがわかりますね。

もう一つ参考までに、この頃はフェラーリの市販車においても、ディーノのような曲線中心から、365GTB/4デイトナ（1968年）のようなシャープなデザイン、さらに365GT4 BB（1971年）のようなウエッジシェイプへと移行していた時期でもあり、フェラーリとしてはレーシングカー、ロードカーともに大きな変革期を迎えていたのだを思われます。

このフェラーリSF90ストラダーレは内外装で「ヘリテージ」を表現

そして話をこのこのフェラーリSF90ストラダーレに戻すと、ホイールは当時さながらのマットゴールド、ブレーキキャリパーは（目立たないようにという配慮なのか）ブラック、そしてフェンダー上のスクーデリア・フェラーリエンブレムは立体的な七宝焼ではなく当時さながらの「ペイント」仕上げ。

ボディのセンターにはホワイトとブルーのラインが入り、ブルーラインの幅はフェラーリのエンブレムと同じ、そしてラインが始まる起点もエンブレム（スピード感が感じられて面白い）。

アセット・フィオラノ・パッケージが装備されるためにカーボンやアルカンターラを用いたレーシーな内装を持っており、しかしパドルやメーターサラウンド周辺パーツにはホワイトが用いられているようですね。

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参照：Ferrari（Facebook）