
| やはりハイパワーなチューンドカーにはリスクが伴う |
ここまできたからにはもう祭最後までやり通すしかない
さて、過去何度かお届けした「フェラーリ308GTBにホンダの(アコードなどに搭載される)K24エンジンを搭載する」というプロジェクト。
今回はその最新版としてシェイクダウンをおこなう動画が公開されています。
このホンダ製K24エンジンはスタンスワークスの手によって「1,000馬力」にまでチューンされており、しかし直近の走行にて「その強大なパワーがゆえ」のトラブルが発生してしまうことに。

あまりのパワーにエンジンのコンロッドが吹き飛ぶことに
この動画に登場する最新バージョンだとそのエクステリアにも変更が及び、これまでの「ホワイト一色」から美しいレッドとグレーのグラフィックが入り、まさに「レースレディ」。

バトンウィロー・レースウェイで行われたグローバル・タイム・アタックにおけるアンリミテッド(無制限)クラスにて1:56.372のラップタイムを達成するも、その後のセッションではエンジンが破損してしまいコンロッドが路上に飛散してしまうことになりますが、今のところその原因は不明なのだそう。

現在は原因究明中とのことですが、エンジンブロックとオイルパンには穴が空いていたといい、エンジン内部に相当なストレスがかかっていたことも推測可能。
なお、スタンスワークスはこれまでの試験走行においてもシーケンシャルギアボックスを故障させ、その交換に11,000ドルを費やしたことを明かしていますが、今回のエンジンブローにおいてはエンジンを丸ごと入れ替える必要も出てくるものと思われ、ハイパワーな改造車にはそれなりのリスクが伴うということもわかります。

ただしスタンスワークスはこのK24エンジンを修復し再びサーキットに戻す計画を持っているといい、ここまでかけた費用からさらにコストを積み上げるもよう。
これはちょっと判断が難しいところで、ここで手を引くと「いままでかけた手間とお金がパー」になってしまい、しかしここからお金をつぎ込んでもちゃんと走るという保証はなく、スタンスワークスとしても悩んだ末の決断だった可能性も。

なお、スタンスワークスは最終的に1:40までラップタイムを短縮するまで挑戦をやめないと述べており、ここまでくるともう「意地」なのかもしれませんね。

ホンダ製K24エンジンへとスワップしたフェラーリ308GTBが走る動画はこちら
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参照:Stanceworks