| 現時点では新型フェラーリV12モデルのスペック、名称などはナゾのままである |
今はひたすらF1マイアミGPにあわせての発表を待つしかない
さて、フェラーリがマイアミにて発表する新型V12モデルのティーザー動画をXやFacobook、Instagramなどの公式SNSへと投下。
ここではエンツォ・フェラーリの言葉を引用し、V12エンジンの素晴らしさについて言及しています。
ある日、ヘルベルト・フォン・カラヤンは私にこう言ったのです。「あなたの作ったV12エンジンのサウンドを聴くと、どんな指揮者でも解釈できないほどの調和が生み出されているように感じます」
エンツォ・フェラーリは芸術に関心があり、一種の才能を持っていた
参考までに、エンツォ・フェラーリは音楽に対して強い興味を持っていたとされ、幼少の頃になりたかった職業として「オペラ歌手、スポーツ記者、レーシングドライバー」を挙げていたという記録が残り、しかし自身では「音痴」を自覚していたのだそう(「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」、ブロック・イエイツ著より)。
そしてもうひとつ参考までに、「スポーツ記者」としての素質はなかなかのものであったそうで、当時(スポーツメディアに)寄稿したスポーツ評論は優れた評価を得たとされるため、一定の文才があったことがわかります。
As Enzo Ferrari recounted, the V12 is a timeless symphony that transcends replication.#Ferrari pic.twitter.com/FXhhD1jUE4
— Ferrari (@Ferrari) May 2, 2024
なお、この「文才」は「ストーリーを紡ぎ出す力」あるいは「他人を納得させる能力」に置き換えてもいいと考えており、これはエンツォ・フェラーリの生涯における様々なシーンで発揮されたと考えてよく、スポンサー獲得やドライバー獲得、そして様々なイベントなどで自身やチームを有利な条件に置くための交渉力、さらには「スクーデリア・フェラーリ」設立の際における資金獲得などに発揮されたと考えていいのかも。
つまりエンツォ・フェラーリのこういった能力は人や企業、団体から協力やモノ、お金、やる気を引き出すことに役立ったのだとも考えられます(かつてアルファロメオのレーシングチームを率いていたとき、そしてその後に独立したときのように)。
それはともかくとして、動画の最後には新型V12エンジン搭載モデルと見られるクルマが走り去る姿が収められているものの、ティーザー動画ということもあって「ぼんやりと」しか映っておらず、この状態ではこれがどんなクルマなのかを判断するのは「全くの不可能」。
ここから正式発表までの短い間に追加でのティーザー画像が公開されるのかどうかはわかりませんが、新型V12スーパーカーのアンヴェールを楽しみに待ちたいと思います。
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参照:Ferrari