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ランチア・デルタのレストモッド「サファリスタ」登場!10台限定7350万円、このままでグループAの規定を満たしているようだ

ランチア・デルタのレストモッド「サファリスタ」登場!10台限定7350万円、このままでグループAの規定を満たしているようだ

| 伝説のラリーカー復刻ブームはまだまだ続きそうだ |

同時に「本家」ランチアから復活するデルタにも期待が持たれる

さて、2017年にランチア・デルタのレストモッド「フューチャリスタ」を発表したアウトモビリ・アモスですが、今回はランチア・デルタ「サファリスタ」を発表。

一見すると未来的な印象を受けるので「新たにイチからつくられた」かのように感じられますが、実際にはランチア・デルタ・インテグラーレをベースにしたレストモッドであり、製造されるのは10台のみ、そして価格は57万ユーロ(日本円で約7350万円)という設定です。

なお、ランチア・デルタ・フューチャリスタの価格は3800万円、限定台数は20台だったので、「倍の価格で半分の台数」ということになりますね。

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ランチア・デルタ・インテグラーレ復刻”フューチャリスタ”発売!価格は3800万円、限定20台のみ

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ランチア・デルタ・サファリスタのボディパネルはカーボンファイバー製

そしてこのデルタ・サファリスタのボディパネルはすべてカーボンファイバーにて構成され、より強調されたフェンダー、ボンネット、リアスポイラーを装着しています。

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オンロード重視の「デルタ・フューチャリスタ」に比較するとやや車高があげられ、ここでも流行りの「サファリ」が顔を出しているということになりますが、これにあわせてフロントとリアバンパー、マッドガードにも変更が加えられています。

なお、リアのマッドガードはあまり見たことがない「巻取り式」。

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ランチア・デルタ・サファリスタのインテリアはさらにスパルタン

そしてこちらはランチア・デルタ・サファリスタのインテリア。

ガッチリとロールケージが組まれ、レーシングシートにハーネスが取り付けられ、パーキングブレーキはレーシングスタイルですね(当然油圧式だと思われる)。

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リアセクションにはスペアタイヤ。

フロアもカーボンファイバーにて構成されているということがわかりますが、レストモッドといえど、相当に広い範囲にてカスタムがなされているものと思われます。

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このランチア・デルタ・サファリスタに積まれるエンジンはもともとの2リッターターボをベースにしているそうですが、より過酷な環境での使用を想定して水・油・空気による冷却系を強化しており、さらにはラリー用のディファレンシャルを装備している、とのこと。

駆動輪はもちろん4輪、そしてサスペンションは調整可能、ブレーキはスチールディスクを持つ改良型、モータースポーツ用燃料タンクを持ち、グループA規定を満たすように改造が施されているもよう。

アアウトモビリ・アモスによると、「スウェーデンの氷河からアラビアの砂丘まで、素晴らしい自然に囲まれながら、自分の限界とクルマの限界に安全に到達できる、他では得られない体験」を顧客に提供しているといい、まさにマスターピースとも言える作品に仕上がっているようです。

近年、ラリーカーのレストモッドが大きく盛り上がる

なお、このアモス・アウトモビリによるランチア・デルタ・インテグラーレの他にもラリーカー、そしてラリー用のホモロゲーション取得用マシンのレストモッドは近年大きな盛り上がりを見せており、最近だと「ランチア037ラリー」のレストモッド、「EVO037」が登場。

こちらも価格は安くなく、一台6300万円〜だと言われていますね。

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こちらはレジェンデ・オートモビルズによるルノー5ターボのレストモッド。

限定台数や価格については現在公開されていませんが、こちらも確実に「5000万円以上」だと思われます。

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なお、やはりことの発端はフェラーリ430スクーデリアをベースにした「ニューストラトス」かと思われ、このクルマがいまのラリーカーレストモッドの端緒をひらいたと考えています。

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本家からランチア・デルタはEVとして復活の予定

現在ランチアはステランティスグループに属しますが、同社はランチアに対して10年という期間、豊富な資金を与えて復活のための準備をさせると報じられていますが、そこでランチアから直々に語られたのが「デルタ」の復活。

現在のところは「EV」ということしかわかっていませんが、ランチアは「ブランドイメージ復興のため」にこれを復活させるものと思われ、であればぼくらのよく知るデルタ「インテグラーレ」的な、非常に高いパフォーマンスを持つクルマとして世に出るのでは、と考えています。

次世代ランチア・デルタHFインテグラーレのレンダリング
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