| 思っていたよりもずっと「5ターボ」、そしてずっと高品質なクルマだった |
このR5 T3はレジェンデ・オートモビルズ第一号、おそらくは第二弾、第三弾が続くと思われる
さて、先日「ルノー5ターボをレストモッドする」と発表していたレジェンデ・オートモビルズ。
ルノーからは過去に「5ターボ」「5ターボ2」までが登場していますが、レジェンド・オートモビルズでは今回「T3(ターボ3)」という名称を与え、ベースとなるルノー5ターボのイメージを残しつつ、現代の技術や素材を用いた素晴らしい一台を公表しています。
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名称は「R5 T3」
なお、その名称は「R5 T3」だと紹介されており、これは「ルノー」の名を使用すればなんらかの問題が生じる可能性があるからだと思われ、よって「ルノー5ターボ3」を短縮して「R5 T3」になったのだと思われます。
ボディパネルはカーボンファイバー、ホイールは16/17インチ(2デザインある)。
一見するとこれが「実車」とは思えないほどで、まるでCGアーティストが「自分の理想のクルマ」として作成したレンダリングであるかのように思えますね。
なお、このレジェンデ・オートモビルズはこのR5 T3をリリースするにあたって新しく設立された会社で(おそらく今後、いくつかのモデルが登場すると思われる)、当初は911のレストモッドを発売しようと考えたものの、すでにシンガー・ヴィークル・デザインが存在するために競合してしまうと判断し、そこでルノー5ターボを題材に選んだのだそう。
ただ、シンガー・ビークル・デザインと自らを比較するだけあって、画像を見るだけでも高品質さ、そしてそのクラフトマンシップが伝わってくるように思います。
ルノー5ターボシリーズの特徴であるワイドフェンダーはさらに強調され、リアフェンダー前のエアインテーク、Cピラーのエアカーテンも「5ターボそのもの」。
ドアミラーやホイール、ルーフの縁に設けられたレッドのアクセント、そして何よりカーキっぽいグレーのボディカラーがナイス。
サイドの「TURBO 3」、ルーフ上のルノーエンブレムからは芸術性すら感じます。
なお、搭載されるエンジン(ピュアエレクトリックモデルになるとも言われていたがガソリンエンジン搭載)は4気筒ターボ、出力は400馬力。
リアにはジェット戦闘機のバーナーのようなテールパイプ、大型リアディフューザーを持っています。
ちなみにサスペンションは前後ともレーシングバージョンのR5マキシターボに採用されていたダブルウィッシュボーン。
R5 T3のインテリアはこうなっている
レジェンデ・オートモビルズR5 T3のインテリアはなかなかに先進的で、従来のアナログメーターに変わりデジタルメーターが与えられています。
コンセプトは「レス・イズ・モア」、そして見るからに機能的といった印象ですね。
トランスミッションはシーケンシャルトランスミッション、もしくは通常のマニュアル・トランスミッションを選択可能。
エクステリア同様にレッドのアクセントが効いています。
シートはコンセプトカーのような未来的な形状を持ち、シートベルトのかわりにハーネスを装着。
その後ろにはボディカラー同色のロールケージが取り付けられています。
現時点でこのR5 T3のエンジン詳細やスペック、そして価格や販売台数等は不明。
ただしベース車両としてルノー5ターボ1もしくはターボ2が必要なこと、そしてそれらは1,820台と3,167台しか生産されておらず、現存する台数、さらにその中でレストモッドを選ぶオーナーの数は多くないと思われ、さらにレジェンデ・オートモビルズいわく「ごく限られた人々のみを対象とし、最高のクルマを作ることを標榜したため、コストは惜しんでいない」。
よって、相当に少なく、そして相当に高価なクルマだということになりそうです。
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参照:Legende Automobiles