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ランボルギーニが今後10年の計画を発表、2029年にはランザドールに続く「二台めのピュアEV」を発表するとコメント。2024年にはウラカンとウルスの後継モデルも

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| ランボルギーニのラインアップは今年「すべてPHEVに」、その後にはピュアエレクトリックカーを投入 |

ウラカン後継モデルは3月に発表される可能性が高いと目される

さて、ランボルギーニが今後10年のロードマップを発表し、ここからいくつかの計画が明らかに。

このロードマップは2021年に発表された「Direzione Cor Tauri(ディレッツォーネ・コル・タウリ=コル・タウリに向けて)」の最新版で、このコル・タウリとはランボルギーニ創業者であるフェルッチョ・ランボルギーニの星座である「牡牛座」のうち、もっとも明るい星を指しています。

そして今回公式に語られたのが「(これはもう周知の事実ではありますが)ウラカン後継モデルがプラグインハイブリッド化されること」「2029年末までに2台のピュアエレクトリックカーが登場すること」。

ランボルギーニは今後10年でこういったことを計画している

ランボルギーニの会長兼最高経営責任者(CEO)、ステファン・ヴィンケルマン氏によれば、この新しいディレッツォーネ・コル・タウリは「ゆりかごから墓場まで」の戦略であり、まず最初に「クルマを構成する部品がサードパーティのサプライヤーによって製造された瞬間から、自動車の総排出量を40%削減することを目指す」。

ランボルギーニが排出するCO2は世界の排出量に対して0.001%にとどまっているそうですが、それでも計画の冒頭にCO2削減を掲げるのは「いかにも欧州の企業」であり、フォルクスワーゲングループ傘下のブランド、といった感じですね。

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そして重要な事実が「2024年には、電動化拡大のプロセスの一環として、スーパーSUVであるウルスの後継モデル、スーパースポーツであるウラカン後継モデルがPHEVとして発売される」ということ。

つまりこれら2台が2024年に発表されることになりますが、ウラカン後継モデルについては「3月発表」と報じるメディアもあるようです(ランボルギーニは伝統的に3月のジュネーブ・モーターショーにて新型車を発表する傾向がある)。

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ランボルギーニは2028年と2029年にピュアエレクトリックモデルを発売

さらにもうひとつの新しいニュースが「2028年にランザドールの市販モデルをと導入した後、2009年にピュアエレクトリックスーパーSUVを発売する」。

つまり2028年と2029年にピュアエレクトリックモデルが立て続けに登場することになりますが、いずれも「スーパースポーツ」ではなく、まずランザドールは(ランボルギーニでは)SUVとして認識されておらず(ウルトラGT 2+2と表現されている)、そしてこれとは別にスーパーSUVが登場する、というわけですね。

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なお、はじめてのピュアエレクトリックモデルにスーパーカーを選ばなかったこと、そして未だピュアエレクトリックスーパーカーの計画を持たないことはロータスやフェラーリなど他のスポーツカーメーカーとは大きく異なるところですが、これはやはり先般から語られる通り「現在、そして近い将来に実現される電動化技術では、ランボルギーニがスーパースポーツに求めるパフォーマンスを実現することが難しい」からなのかもしれません。

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今回の発表において新しいニュースは「第二のピュアエレクトリックカー」あたりだと思いますが、ウラカン後継、ウルス後継モデルについても公式に何らかの言及がなされたのは「一歩前進」といった印象であり、続報に期待したいところです。

なお、これらのほか、ランボルギーニは「すべての車両の製造と塗装において、水の消費量を34%削減した」「約10,000 本のオークの木を植樹した(VWグループ各ブランドは植林に熱心である)」ことに言及したほか、レヴエルトからはじまる明確なハイブリッド化プログラムの推進、合成燃料の開発によってスーパースポーツカーを常に存在させ続けることを約束しています。

ランボルギーニが発表した最新版「ディレッツォーネ・コル・タウリ」の内容を集約した動画はこちら

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参照:Lamborghini

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