>アルファロメオ/アバルト/フィアット >マセラティ

MC20は当初「マセラティではなく、アルファロメオが開発していたスーパーカー」だった。それがマセラティへと渡り、そして今アルファに戻って33ストラダーレに

マセラティ

| 世の中にはかなり奇妙な事実があるが、これはその中でも「かなり」奇妙である |

そしてその経緯については明かされていない

さて、マセラティMC20はカーボンモノコックシャシー、そしてディヘドラルドア、何よりも副燃焼室を備える高出力な3リッターV6”ネットゥーノ”ツインターボエンジンを積むという魅力的なスーパーカー。

しかし今回、そのマセラティMC20は「マセラティのクルマとしてではなく、アルファロメオのスーパーカーとして開発がスタートしていた」という驚愕の事実が明かされています。

たしかにMC20は当初、アルファロメオの車体を使用していたが

思い起こせば2019年、マセラティがはじめてMC20(当時はまだMC20という名称が公開されていなかった)のティーザー画像を公開したとき、そのプロトタイプの車体に用いられていたのは「アルファロメオ4C」。

2020-Maserati-Sports-Car-2

マセラティが「新型スポーツカー」のティーザー画像を公開!ミドシップレイアウトを採用し2020年5月に発表。サウンドも拝聴可能

| マセラティは過去にも「ボーラ」でミドシップレイアウトを採用したことがある | 先日、新たな中期計画を発表したマセラティ。その中には「2020年にアルフィエーリを発売する」ということも含まれ、かつ嬉 ...

続きを見る

そしてこれは今回報じられている「もともと、マセラティMC20はアルファロメオのスーパーカーになるはずだった」ことを端的に表しており、そしてこの事実を語ったのは他ならぬアルファロメオにて製品責任者を務めるダニエル・グッツァファメ氏です。

いったいなぜマセラティがアルファロメオからプロジェクトを引き取ることになったのか

ただし報道では「なぜアルファロメオがこのスーパーカープロジェクトを断念し、かわりにマセラティがそれを引き取ったのか」という経緯は一切語られず。

しかしながら2019年あたりはFCA(フィアット・クライスラー)とPSA(プジョー・シトロエン)とが合併の準備を進めていた時期であり(後にステランティスとなる)、この段階でなんらかの調整が行われた可能性もありそうです。

L1470511

そして2021年1月16日には晴れてステランティスが誕生していますが、ここでステランティスは各ブランドに「お金と時間」を与えてリブートを行うと宣言し、それに従いプジョーやランチアは大きくその方向性を変更したわけですね。

ランチアが「ランチア・コンセプト」を公開すると予告!現時点ではイプシロン、デルタ、フラッグシップの3モデルの登場が確定しているが、やっぱり「ストラトス」を期待したい
ステランティスが「傘下のブランドにつき、ブランド確立のために10年の猶予と、必要な予算を与える」。これはもうランチア・ストラトス、デルタの復活を期待するしかない

| ステランティスは「太っ腹」ではあるが資金はちょっと心配だ | さて、PSA(プジョー・シトロエン)とFCA(フィアット・クライスラー)とが合併してステランティスが誕生していますが、ステランティス下 ...

続きを見る

なお、アルファロメオとマセラティとてそれは同じことで、アルファロメオは新CEO、ジャン・フィリップ・インパラート氏のもとで「ドライバーズカー」ブランドへ、そしてマセラティは「セクシーで高級なGTブランドへ」とシフトしてゆき、しかしもちろん今回報じられている「MC20のアルファロメオからマセラティへの移管」はその前の話です。

L1470454

ただしアルファロメオは「当初の計画通り」スーパーカーを発売

ただ、興味深いのは「いったんマセラティにスーパーカープロジェクトを手渡してしまうものの」、アルファロメオはそのMC20を活用して33ストラダーレを作っていること。

もちろん33ストラダーレはMC20のバッジエンジニアリングモデルではなく、ボディはもちろんサスペンションや前後のサブフレームはアルファロメオの開発によるもので、搭載されるエンジンもジュリアとステルヴィオ・クアドリフォリオに積まれる2.9リッターV6を3.0リッターにボアアップしたものであり、基本的な設計はまったく(MC20のネットゥーノ・エンジンとは)別。※ただし両者ともピュアエレクトリックパワートレインに対応しているという共通性も

Alfaromeo-33-Stradale (9)

トランスミッションについてもアルファロメオ33ストラダーレははZF製の8速デュアルクラッチ、MC20はトレメックが開発した8速デュアルクラッチという相違もあり、これらの違いはもしかすると「アルファロメオがもともとやりたかったこと」を反映させたことに起因するのかもしれませんね。

アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー
アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー

| アルファロメオはここから大きく変革を迎え、過去の栄光を取り戻すことになりそうだ | 興味深いことに、この33ストラダーレは「ガソリン」「エレクトリック」という2種類のパワートレーンを選択可能 さて ...

続きを見る

合わせて読みたい、アルファロメオ関連投稿

33ストラダーレの33人の幸運なオーナーのほとんどが「ガソリンエンジン」を選んでいた。そのもそなぜアルファロメオは「ガソリン」「EV」を選べるようにしたのか
33ストラダーレの「33人の幸運なオーナー」のほとんどがガソリンエンジンを選んでいた。そのもそなぜアルファロメオは「ガソリン」「EV」を選べるようにしたのか

| アルファロメオは「アルファロメオらしさを実現できるのであれば、パワートレーンにこだわらない」ようだ | 言い換えれば、アルファロメオらしさはパワートレーンに依存しない さて、先日アルファロメオは「 ...

続きを見る

アルファロメオ 33ストラダーレは「最後のガソリン車」?同様のスペシャルシリーズとしてスプリント・ザガートの復活がウワサされるも「EVのみ」の可能性が大きそう
アルファロメオ 33ストラダーレは「最後のガソリン車」?同様のスペシャルシリーズとしてスプリント・ザガートの復活がウワサされるも「EVのみ」の可能性が大きそう

| アルファロメオ33ストラダーレはあらゆる意味で衝撃的であり、アルファロメオが復活を示す兆候でもある | 現在のアルファロメオCEOは「初期の黄金時代のアルファロメオ」の再現を目指している さて、ア ...

続きを見る

アルファロメオは33ストラダーレに次ぐ特別モデルを続々リリース?「電動化によって様々な可能性が出てきます。かつ、すべてがスーパーカーというわけでもありません」
アルファロメオは33ストラダーレに次ぐ特別モデルを続々リリース?「電動化によって様々な可能性が出てきます。かつ、すべてがスーパーカーというわけでもありません」

| アルファロメオは新CEOのもとで息を吹き返し、あらたなる伝説を築くことになりそうだ | 近年、ここまで元気のいいアルファロメオの姿を見ることはなかった アルファロメオは現CEO、ジャン・フィリップ ...

続きを見る

参照:CarExpert

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->アルファロメオ/アバルト/フィアット, >マセラティ
-, , , , ,