| アルファロメオは新CEOのもとで息を吹き返し、あらたなる伝説を築くことになりそうだ |
近年、ここまで元気のいいアルファロメオの姿を見ることはなかった
アルファロメオは現CEO、ジャン・フィリップ・インペラート氏のもと大きくその方向性を変更し、「ヘリテージ路線」を採用していますが、ヘリテージといっても「モータースポーツ」「スポーツカー」を強く意識しているように思えます。
もちろん、発表したての33ストラダーレについてもその新しい方向性を反映したものとなっていますが、ジャン・フィリップ・インペラートCEOは「このあとに続くプロジェクトがある」と明言しており、このフオーリ・セリエ(シリーズ外の特別注文車)を活性化させるという意向も示しているわけですね。
-
アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー
| アルファロメオはここから大きく変革を迎え、過去の栄光を取り戻すことになりそうだ | 興味深いことに、この33ストラダーレは「ガソリン」「エレクトリック」という2種類のパワートレーンを選択可能 さて ...
続きを見る
このあと、アルファロメオはどんなフオーリ・セリエを?
そうなると気になるのが「このあとにどんなフオーリ・セリエが出てくるのか」。
この疑問に対し、アルファロメオの米国CEO、ラリー・ドミニク氏がいくつかのヒントを示しており、以下の通りに語っています。
電動化はおそらく、将来の特別なクルマに向けたひとつの有効な方向性です。私たちにはたくさんののアイデアがあり、過去のアイコニックなモデル、たとえばカブリオ、ロードスター、スパイダーなど、たくさんの候補が存在します。もちろん、もっと色々なモデルを検討していますが、すべてがスーパーカーになるわけではありません。ただ、電動化によって、これまでの展開と異なることができるようになることは間違いありません。
このコメントを読み解くと、つまりはEV専用のプラットフォームは非常にレイアウトの自由度が高く、スケートボード型のシャシーを活用すれば、あとは「上モノ(ボディ)を架装するだけ」で様々なバリエーションの展開が容易になる、ということなのだと思われます。
現在アルファロメオが属する「ステランティス」は旧FCA(フィアット・クライスラー)とPSA(プジョー・シトロエン)とが合併してできた巨大グループであり、傘下にはマセラティやジープなど多数のブランドが属することに。
そして現在ステランティスは、各ブランドの個性を伸長させる戦略を採用するとともにパーツやコンポーネントの共有を進めることでシナジー効果を創出しようと考えていると報じられ、電動化時代における一つの手段が「STLAプラットフォーム」。
このSTLAプラットフォームには「スモール」「ミディアム」「ラージ」「フレーム」の4種類があり、それぞれに対応可能なバッテリー容量や車体サイズなどが定められていますが、これを使用することでアルファロメオは車両の開発費用を抑えつつ、より多くの「特別仕様車」を作り出せると考えているのだと理解することが可能です。
-
ステランティス(旧プジョー・シトロエン+FCA)が電動化新戦略を発表!チップ(半導体)はiPhone下請けと提携、自動運転はBMWとの共同開発に
| これから高騰する開発費用、資源の奪い合いに向けて自動車メーカーは提携を強化する必要があるようだ | 今後の提携関係によっては「勢力図」が書き換えられる可能性も さて、ステランティスは、同社の自動車 ...
続きを見る
アルファロメオにはたくさんの資産がある
そしてアルファロメオには、(アルファロメオ自身が語る通り)非常に多くの歴史的資産があり、今回の33ストラダーレに並ぶ知名度を持つものだと「TZ」シリーズがまずは頭に浮かんできます。
-
非公式なのがもったいない!アルファロメオTZシリーズ最新モデル「TZ4」のレンダリングが登場
| たとえ高価であっても、TZ4を現代にて発売して欲しいものだ | さて、ランボルギーニやジェネシスにて活躍したカーデザイナー、Samir Sadikhov氏が「アルファロメオ TZ4」のレンダリング ...
続きを見る
さらにはエアロダイナミカや・・・。
-
アルファロメオ史上最高落札額更新!ベルトーネによる「ベルリナ・エアロダイナミカ・テクニカ」がなんと15.5億円で落札される
| 当時、このシリーズはけっこうなインパクトがあったようだ | さて、コロナ禍にてクラシックカーバブルも一息つき、落札金額に足踏みが見られるとも言われますが、今回は「戦後のアルファロメオでの最高落札額 ...
続きを見る
ランボルギーニ・ミウラの元ネタになったとされる「カングーロ」も。
-
ランボルギーニ・ミウラはなぜ人気にもかかわらず7年で生産が打ち切られたのか?そしてそのデザインルーツとは?知られざるミウラの謎に迫る
| ランボルギーニ・ミウラ生産終了には謎が多い | さて、東洋経済オンラインにて、「ランボルギーニ・ミウラがたった7年で生産中止になった理由」という記事が公開に。ランボルギーニ・ミウラは1966年のジ ...
続きを見る
ぼく的には「カラボ」の現代版をぜひ期待したいところです。
-
アルファロメオがミラノ・ファッションウィークに「全高99センチ」のカラボを展示!ストラトス・ゼロやカウンタックの祖先とも言える歴史的資産
| このカラボの展示は、アルファロメオがスポーツカーに回帰するという強いメッセージにほかならない | カラボは伝説のランチア・ストラトス・ゼロ、ランボルギーニ・カウンタックに通じるデザインを持っている ...
続きを見る
モントリオールも捨てがたい一台ですね。
-
隠れたアルファロメオの名車”モントリオール”!発売50周年の折に「新型モントリオール」のレンダリングが登場
| モントリオール”らしさ”を感じさせる要素をしっかり押さえているようだ | さて、最近にわかに注目の集まるアルファロメオ・モントリオール。オリジナルのアルファロメオ・モントリオールは1970年から1 ...
続きを見る
合わせて読みたい、アルファロメオ関連投稿
-
アルファロメオが「GTV」後継モデルを開発中。そのデザインはなんとあの「SZ」をモチーフとし、特別でインパクトのあるデザインとなるようだ
| ボクはどこかでSZそしてRZが復活しないものかとは考えていたが、まさかこのタイミングとは | 新体制となったアルファロメオの今後の計画には大いに期待ができる さて、ここ最近凄まじい勢いでの改革を進 ...
続きを見る
-
アルファロメオ「我々の調査では、車内に大きなディスプレイは必要ない。もちろんメルセデスのやり方は尊重するが、アルファの顧客はクルマの中で来週の天気を知ろうとは考えてない」
| たしかにアルファロメオの主張も一理ある | 今後、自動車メーカーによってインテリアに対する考え方は大きく変わってゆくだろう さて、以前より「我々が作るのは走るiPadではなく、真のドライバーズカー ...
続きを見る
-
まさかの「1台のみ」!アルファロメオとザガートとの協業100周年を祝う「ジュリアSWB ザガート」が公開。ドイツのコレクターのオーダーによって特別に製作される
| てっきり数台が生産される限定スーパーカーになると考えていたが | ドライブトレーンはジュリアGTAm仕様、しかしトランスミッションは6速マニュアル さて、アルファロメオとザガートが予告していた「ア ...
続きを見る
参照:CARBUZZ