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マツダがル・マン参戦の計画を示唆。「まずはIMSAで優勝し、その後ル・マンへ。開催元とも話し合った」。そもそも現在IMSA参戦中のRT24-Pはもともとル・マンを意識したネーミング?

2019/03/21

たぶんこのクルマはル・マン参戦を最終目標に開発されている

マツダがル・マン24時間に復帰する計画を持っていることが明らかに。
これはカーメディアThe Drive が報道したもので、セブリング12時間レース開催期間中に、同メディアがマツダ北米の役員へとインタビューしたことから明らかになったもの。

ただしマツダは、まだその計画は「決定ではない」としながらも、ル・マン24時間レース開催元であるフランス西部自動車クラブ(ACO= Automobile Club de l’Ouest)とコンタクトを取り、すでにピエール・フィヨン会長、ジャン・トッド氏とも何度か話し合いを行った、と述べています。

マツダはもともとル・マンに参戦する計画を持っていた?

なお、マツダはモータースポーツに関するコンテンツを公開していて、「レースはマツダのチャレンジャー精神を掻き立てるものであり、そのDNAの中核」だと定義。

そして現在のマツダのモータースポーツ活動最高峰は「プロトタイプレース」であり、これに参戦するのはRT24-P(マツダによる紹介はこちら)。

現在このRT24-Pは二台体制でIMSAに参戦していますが、正ドライバーは4名、とチームとしては小規模。
つまりル・マンを戦うにはまだ準備が整っていないということになり、上述のマツダ役員いわく、「まず我々のトッププライオリティはIMSAでのチャンピオンシップ獲得だ。ル・マンはその次のステップだと考えている」。

ただしACO会長らと会談を行っているところを見るに、IMSAでのチャンピオン獲得に自信があり、かつル・マン参戦を具体的に考えているのかもしれませんね。

マツダはル・マンと縁が深いメーカー

なお、マツダとル・マンとの縁は浅くなく、なんといってもマツダは1991年のル・マン24時間レースを「787B」で制しており、これは「日本の自動車メーカー初」で、昨年にトヨタがTS050で優勝するまでは「唯一ル・マンでの優勝経験を持つ自動車メーカー」。

トヨタに並ばれはしたものの、「ロータリーエンジン搭載」では未だ唯一の優勝経験を持っており、これは永遠に破られることはなさそうです。

マツダ787Bに採用されるエンジンは4ローター(650cc×4)となる2600cc、出力は約800馬力。
車体重量は830キロ程度だとされ、当然ながら相当に戦闘力が高いマシンですね。

なお、ほかにはマツダディーラーが1982年にル・マンへとRX-7を持ち込んだことがあり、これは一時8位を走行する健闘を見せるも無念のリタイア。
ずっと行方不明とされていたものの、最近になって発見されていますね。

マツダRT-24Pはこんなクルマ

そして現代のマツダRT24-Pは、2リッター4気筒のMZ-2.0Tエンジンを搭載して600馬力を発生。
そのボディはマツダの「魂動」デザインを反映させたもの。

「RT24」は マツダのドライバートレーニングプログラム「ロード・トゥ・24」に由来するそうですが、これは「ル・マン24時間レースへの道のり」を表しているものと思われ、だとするとやはり最終の目標はル・マン24時間だということになりそうです。※以前にはロード・トゥ・インディというスローガンもあった

現在はマツダはヨーストをパートナーにIMSAへと参戦中ですが、 ル・マン参戦となると、もちろんこのRT-24Pで戦う、ということですね。

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