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マツダ・ロードスター開発担当「ロードスターには譲れない特徴があります。電動化によってそれを失えば、もうそれは我々の知るロードスターではない」

2023/08/01

マツダ・ロードスター開発担当「ロードスターには譲れない特徴があります。電動化によってそれを失えば、もうそれは我々の知るロードスターではない」

| おそらく現行ND世代のロードスターは延命され、その後にマイルドハイブリッド版が登場するものと思われる |

超軽量なロードスターだけに、「わずかな」重量増加ですら命取りとなりそうだ

さて、先日よりチョコチョコと報じられるマツダ・ロードスターの車両開発エンジニア、デイブ・コールマン氏とカーメディアとの談話。

これまでには「重量、パワー、レスポンスなどのバランス」「継続して改良することの重要性」について触れられていますが、今回の話題は目の前にある大きな問題のひとつである「電動化」。

マツダは2035年に欧州で予定されている内燃機関禁止令に反対する一方、2030年までにはロードスターを含む全車種を電動化(ハイブリッドもしくはPHEV、あるいはバッテリーEV)することを計画しています。

マツダ・ロードスターの「譲れない特徴」とは?

そしてロードスターが電動化されるとなると、誰もが恐れるのが「重量の増加」。

それはマツダにとっても同様だと思われますが、デイブ・コールマン氏によれば「ロードスターには、それがどんなパワートレインを持とうとも、どのような形になっても譲れない特徴がある」。

「MX-5の素晴らしさの本質は、軽量性と実用性です。小さいけれど、"実用性 "というのは、クルマに入りきらないほどの荷物を積もうとしない限り、毎日乗れるということを意味します。サスペンションはしなやかだし、燃費もいいし、渋滞時のドライバビリティもいい。それらが、このクルマを成り立たせている重要な要素なのです。

これらの要素をひとつでも取り除けば、それはもう我々の知るロードスターではありません。

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そしてもっぱらの懸念がロードスターの電動化。

マツダはロードスターの電動化について「軽量で手頃な価格のオープン2シータースポーツカーにするために努力する」と約束したものの、電動化に際してはロードスターが「台無しに」なってしまう可能性すら存在しています。

そしてデイブ・コールマン氏は「ロードスターを成立させている要素」を再確認しつつも「ロードスターを重くしたら、まったく違うものになってしまう。また、山道を楽しむのに十分な航続距離を確保できないとしたら、それもまたまったく違うものになってしまう。それが私たちが(ロードスターの電動化に際して)直面している課題なのです」。

マツダはどうやってロードスターの軽量性を維持する?

そしてもちろん、上述の要素についてもっとも重要なものは「軽量性」だと思われ、実際にデイブ・コールマン氏は重量について強い懸念を示しており、「残念ながらバッテリーは重く、ロードスターのような軽量志向のクルマに組み込むのは難しい」とも。

「電気自動車や電動パワートレインでできることは実にクールなものがたくさんあるが、それを実現するためのバッテリー質量は本当に(軽量性を維持することが)難しい。スポーツカーとして、サーキットで自慢するためではなく、実世界でドライビングを楽しむために十分な航続距離を確保できるスイートスポットはどこなのか?そして、バッテリーの重量をできるだけ軽くするにはどうすればいいのか?それもまた、真の挑戦なのです。

2035年(マツダが電動化へのコミットメントを表明した日付)はもうすぐですが、幸運なことに、それほどすぐではありません。重要なのは、ロードスターの重要なバリューポイントが何なのかを理解することだと思います。それはもちろん、実社会でクルマを楽しむための実用性と、ライトウェイトカーから得られるユニークなドライビング体験なのです」。

現時点では次期ロードスターがどのような電動パワートレーンを採用するのかはわからないものの、重量を抑えるためにマイルド・ハイブリッドが採用される可能性が高く、これについては続報を待ちたいところ。

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なお、ロードスターと同じく「軽量」をそのコアバリューとするケータハムは先日「ピュアエレクトリックカー」を発表しており、こちらも「航続可能距離と実用性とがバランスするスイートスポット」を見つけるのにはずいぶん苦労したのかもしれません。

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参照:CARBUZZ

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