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日産が新ロゴ(エンブレム)発表!「至誠天日を貫く=強い信念があればその想いは太陽をも貫く」を現代風に。LEDでの発光前提

2020/07/15

日産が新型EV、アリアの発表とともに「新エンブレム(ロゴ)」を発表。

これまでの日産のエンブレムは1990年代から使用されているものですが、これを「20年ぶり」に変更したということで大きな話題となっています。

なお、日産のもともとのロゴ(下の画像)は創業者である鮎川義介氏の掲げた「至誠天日を貫く=強い信念があればその想いは太陽をも貫く、必ず道は開ける」という信念を図として表したもので、赤い円は天に昇る朝日、横方向の長方形は誠実さをあらわすと言われていますね。※「至誠天日を貫く」の読みは”しせいてんじつをつらぬく”

日産ロゴの基本は変わっていない

その後、90年代に採用された、直近までのロゴがこちらで(随時、細かい修正がなされている)、形状そのものは初期のロゴから変わっていないことがわかります。

なお、この時代は各社ともエンブレムを立体的にするのが流行っていて、ボルボなども立体的そして陰影がついたロゴへと変更していますね。

そして今回公開されたのがこのロゴ。

日産によると「デジタルなタッチポイントを意識した」「新たな扉を開いた日産を象徴した(サイドがオープンになっている)」ことが特徴であり、”豊かな歴史とイノベーションの伝統とともに、未来へと舵を切る日産の姿をいきいきと表現”した、とのこと。

なお、NISSAN文字を残したことについては「過去の名車や歴史的なイベントを想起させ、一目で日産ブランドと認識」できるように、という配慮なのだそう。

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日産が新ロゴをアリアの発表に合わせたワケは

なお、この新しいロゴ自体は2017年夏から検討がはじまり、既存のロゴを「ちょっとだけ」変える案から、「全く違うロゴにする」デザインまでが出揃ったそうですが、キーワードは「薄く、軽く、しなやか」。

新ロゴのデザインチームのリーダーにはアドバンスドデザイン部の主管である松尾勉氏が任命され、2年にわたって検討が進められてきたものの、新しい電気自動車、つまりアリアに装着することが最重要視され、さらには車体に装着したロゴをイルミネーションで光らせるという課題にチャレンジすることとなったようですね。

そして面白いのは実際にアリアに装着された新エンブレム。

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画像を見ると、これまでの日産エンブレムの中に新ロゴが浮かび上がるように埋め込まれていますが、日産では「光っている時」「光っていない時」両方において正しくロゴを認識できるように、と調整を繰り返した模様。

日産によれば「3次元デザイン」→「2次元デザイン」→「イルミネーション付きロゴデザイン」→「イルミネーションなしのロゴデザイン」というプロセスをたどったといい、様々な状況での使用を想定していることがわかります。

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そして日産いわく、旧ロゴから新ロゴへの移行は「工業的でハードな印象から、上品で親しみやすく、デジタルとの親和性の高いデザインへ」、そして「日産が伝統的な自動車メーカーとしてだけでなく、モビリティとサービスを提供する会社へと進化する」ことをイメージしたとのこと。

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そしてこのロゴは20個のLEDが内蔵されており、その数は「これまでのロゴから新しいロゴへと変更されるまでの年数」と同じ。

現在日産は困難な状況を迎えて「変化」をアピールする必要がありますが、新しい日産の象徴でもあり、ここしばらくでは唯一のブランニューモデルでかつEV、さらに”モビリティとサービス”への移行を象徴するアリアにどうしても装着したかった、ということにも納得がゆきます(この機会を失うと、新ロゴのお披露目に適切なクルマがない)。

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新ロゴは7月から早々に展開

そして日産はこの新ロゴについて7月から「デジタルと実物」両方で展開すると発表しており、ウエブサイトやSNSアカウント、ファビコン、そして名刺や封筒、カタログなどの印刷物、ディーラーの看板等において使用されることに(つまり全面的に刷新される)。

なお、アリアに装着されるエンブレムのように「3Dと2Dとを混在させている」理由として、既存車種のエンブレムを変更して生産するのが(構造上)難しい場合があり、その場合でも(旧エンブレム装着であっても)違和感がないように、という配慮なのかもしれません。

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参照:日産自動車

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