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レクサスが「LS+」コンセプト発表。自動運転装備、これからのレクサスデザインのあり方を示すモデル

2017/10/25

レクサスが早くも次世代におけるデザインを提示

レクサスが東京モーターショーにて、「LS+コンセプト」を公開。
これはレクサスブランドの「将来におけるデザイン哲学」を示したもので、レーザーを使用したヘッドライトや新形状のテールランプ、ドアミラーの代わりにカメラを備えたもの。
全体的なシルエットはその名の通り発表されたばかりの「LS」に近いものですが、そのディティールは大きく異なるものに。

トヨタ/レクサスは自動運転に注力している。2020年までには実用化の見込み

最も大きなトピックは「自動運転」で、これは「高速道路の入口から出口まで」の自立運転が可能としています。
なおトヨタは「Mobility Teammate Concept」を掲げ自動運転を推し進めており、2015年にはこの一部「Highway Teammate」を搭載したレクサスにて実際に高速道路走行のデモンストレーションを実施していますね。

日産は今回の東京モーターショーにて「完全」自動運転機能を持つコンセプトカー「IMx」を発表していますが、レクサスはより「近い」将来に向けて現実的なコンセプトカーを発表してきた、とも言えます(日産IMxはまさに”コンセプト”で、現在の字術だとその実現は難しそう)。

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最近のレクサスは「波紋状」のデザインを積極的に使用している

スピンドルグリルも未来的に進化し、その一つ一つの「穴」が開閉し、エアロダイナミクスと冷却効率を両立する仕様。
そのうち動画が公開されると思われますが、かなりスペクタクルな動きをするものと思われます。

スピンドルグリルの左右には波状のラインが青いLEDにて表現(レクサスのホームページを見ても、このデザインについての呼称はない。”波紋のように広がる意匠”とだけある)されており、これは新型LSの内装、とくにドア内張りやダッシュボードにも見られるデザイン。

テールランプも同様で、複数のラインが感覚を広げたり狭めたりして一つの表情を作り出しています。
おそらくこれは今後のレクサスにおいて重要なデザイン言語のひとつになると思われ、今後登場するモデル、マイナーチェンジを受けるモデルに反映されてゆくのかもしれませんね。

「L」字に光るヘッドライトの端はフロントフェンダーに「貫通」するデザイン。

なお、最近のレクサスのデザインについて、「中央を指でつまんだ」ような印象がある、とぼくは考えています(もしくは顔をしかめたような)。
これはなかなかに面白い手法で、端は「粗」に、そして中央にゆくにつて「密」になるという立体的かつ躍動感のあるデザインだと言えそうです。

レクサスは昨年あたりまで「ジャーマンスリーに対抗」という姿勢を見せていたものの、その後「”このまま”では無理」と翻意。
その後ブランドシフトを行い「和風」へと転じていますが、直近で発表されたNX(マイナーチェンジモデル)、新型LSについては何かが吹っ切れたような、「ヨソはヨソ。ウチはウチ」というような独自性、そして自尊心が感じられるようになったと考えています。

レクサス/トヨタはやはりEVには及び腰?

レクサス、そしてトヨタは日産や三菱、そしてホンダのように「市販を予期させる」EVの発表はなかったようで、やはりEVに対してはちょっと及び腰。
一説では、「EV化を進めることで失われる雇用」を懸念しているという話もあり、そしてトヨタは「人を切らない」「下請けを(他メーカーよりも)大事にする」傾向があるため、あながち「ウワサ」だけにとどまらないのかもしれません。

なお「失われる雇用」ということについて、一般にEVはガソリン車に比べて「40%パーツが少ない」と言われていて、その「なくなった40%」を供給する下請け(サプライヤ)、そしてそれを組み立てていた人びとの雇用がなくなってしまう、ということですね。

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