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こんなコンセプトカーもあった。86、スープラの祖先にあたる「トヨタFT-HSコンセプト」

2018/04/16

| ”FT”はトヨタ・フューチャー |

トヨタが2007年にデトロイト・モーターショーにて発表した「FT-HS」。※トヨタによるフォトギャラリーはこちら
3.5リッターV6ガソリンエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせ、システム合計400馬力を発生する車です。
0-100キロ加速は約4秒、トランスミッションは4速AT(なぜ4ATなのかは不明)、後輪駆動、2+2、ホイールはカーボンファイバー製の21インチ。
かなり見た目は未来的ですが、そのデザインのいくつかはのちに発売される86、そしてコンセプトカーの「FT-1」に引き継がれているようにも思います。

一旦は市販化が決定されるも不況により計画は消滅

なお、このFT-HSはデトロイト・モーターショーでの発表時に大変な好評を受け、トヨタはその後に市販化を決定。
このときも「スープラが復活か」と報じられたものの、リーマンショックによってその計画はボツに。

同様に景気後退によって計画が消えてしまったコンセプトカーとしてはブガッティ・ガリビエール(2007)、ランボルギーニ・エストーケ(2007)、ホンダHSC(2003)などがありますね。

デザインを行ったのはカリフォルニアにあるトヨタのデザイン拠点「CALTY(キャルティ)」で、ボディ後方に収容されるリトラクタブルハードトップを持つことが特徴(2+2ではあるものの、ルーフをたたむと後席には乗れない)。
このルーフやディフューザーなどボディパーツにカーボンファイバーを使用することで重量低減を図っており、当時としてはかなり先進的であったと言えそう。

デザインにおいてもAピラーをブラックアウトした「ヘルメットルーフ」「ダブルバブルルーフ」を持ち、これはのちのFT-1にもサイドウインドウのグラフィックとともに引き継がれていますね。

↓こちらがFT-1。ぼく的にはFT-1よりも、角ばったデザインを持つFT-HSのほうが好み

新型スープラはこのFT-1の流れを汲んでいますが、その祖先はこのFT-HSといってもいいかもしれず、ヘッドライトやAピラーにはその面影を見ることができます。

ルーフからCピラー、そしてリアフェンダーへと続くラインはなかなか斬新。
テールランプのデザインもいいですね。

インテリアはさすがコンセプトカーといったところ。
ステアリングコラム、ステアリングホイールはかなり未来的。
シートベルトは4点式ですが、その取り付け方法もスマートです。

シートのカラーは左右で色が違いますが、これは2017年発表の「コンセプトZ4」でも採用に。
トヨタとしては「パクられた」という思いがあるかもしれませんね。

ルーフは「ダブルバブル」。
FT-1、新型スープラに採用されているところを見るに、トヨタはこれを相当に気に入っていると言えそうです。

VIA:Motor1

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