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トヨタ「86消滅というベストカーの報道を認めることはできない。次期86、BRZはすでに開発に取りかかっている」

2019/02/01

Toyota86

それが事実であれば嬉しい限り

さて、スバルBRZとトヨタ86とが「消滅」という話が登場しましたが、今回はまた別の話が浮上。

これはCARSCOOPSが報じたもので、独自にトヨタへと連絡を取って確かめたとし、トヨタ公報のロン・キノ氏の言として「我々としては、日本のベストカーの報道を認めることはできない。現実的に次世代スバルBRZと86のプロジェクトは動き出している。ただ、今はこれ以上のことは言えない」というコメントを紹介しています。

そこで気になる次期トヨタ86/BRZのスペック

この発言についてはトヨタ公報からのものなので「公式」と考えてよいかと思いますが、ここで明らかになったのは「次期86は存在する」ということ、そして「次期86は現行同様、スバルBRZと兄弟車になる」ということ。

そこで気になるのが「次期86のスペック」ではあるものの、これは今のところ一切不明。
豊田章男トヨタ自動車社長が「FR好き」というところからFRを堅持すると思われますが、となるとスバル側でウワサのあった「ミドシップスポーツ」はなくなりそう。

というのも、ラインアップのスリム化とブランドの先鋭化、効率化を狙ってミニバンやコンパクトカーを切り捨てたスバルが「BRZ、そしてミドシップという」2つのスポーツカーを持つのは考えにくいから。

もちろんそれは「スポーツカーの市場が小さいから」で、利益に貢献しないということですが、その他にも「参加するモータースポーツの場が存在しない」のでブランドイメージ向上や、プロモーション機会としても貢献しない、と考えられるため。

エンジンは自然吸気、水平対向4気筒と予想

そしてエンジンですが、当然ながらスバルの「フラット4(水平対向4気筒)」を使用することになりそうですが、やはり焦点は「ターボか自然吸気か」。

ぼく自身はターボ派(というかトルクがあればどっちでもいい)なので自然吸気にこだわりはありませんが、たぶんNAだろうな、と考えています。

その理由として、以前にトヨタのスポーツ車両統括責任部長、そして86プロジェクトの責任者でもある多田哲哉氏が86にターボを採用しない理由を語っており、それは「ターボのパワーとトルクに耐えうる車体にしようと思えばコストがかかる」から。
同様に、現行86/BRZがターボ化されない理由についても「ターボ化を想定していないので車体のバランスが崩れる」とも。

現実問題としてスバルは2リッター/2.4リッターターボを持つので、これを搭載可能ではあるもの、これを積むと根本から車体や足回り、ドライブトレーン各部を強化しないといけないということになりますが、そうなると当然価格も高価に(86やBRZの価格がWRX STI並になると困る)。

その場合、新型スープラ「SZ」との価格差が小さくなり、かつSZよりも86のほうがパワフルになってしまうので(今でもそうですが)ヒエラルキー的にはちょっと妙なことになってしまい、かつトヨタブランド内での「競合」も発生すると考えられます。

よって次期86は自然吸気のまま、そして価格は現行よりも安く抑える(現行のプラットフォームを活用して開発コストを抑える)のが合理的な選択ではないか、というのがぼくの推測。

なお、北米ではトルクの大きなエンジンが好まれるため、WRX STIについては日本仕様は2リッターターボ(EJ20)、北米仕様は2.4リッターターボ(EJ24)となりますが、86/BRZでは「仕様地向けに異なるエンジンを載せる」ほどのコストは割けないかもしれず、やはり「全世界共通仕様」となるかもしれませんね。

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