そう考えるとトヨタにはアイコン的スポーツカーが多い
トヨタ自動車社長、豊田章男氏が英国Autocarに語ったところによると、「スープラだけが今年登場するスポーツカーではない」とのこと。
加えて「SUVもいいが、タイトで後輪駆動のスポーツカーに替えられるものはないだろう?」と語ったとも報じられ、まさに豊田章男社長は「ヤル気」なのだと革新させてくれます。
トヨタは「スポーツカー三本柱」を確立したい
なお、豊田章男社長は生粋のスポーツカー好きで知られ、社長就任後には86を投入したりGazoo Racingを推進し、トヨタのイメージをそれまでの「信頼性が高いが、退屈なクルマをつくる」というものから「エネルギッシュでチャレンジングな自動車メーカー」というイメージへと変化させています。
豊田章男社長が個人的に、スポーツカーやモータースポーツに対して高い興味を持っているということもありますが、何よりもまず「これから生き残るには会社のイメージを変えねば」と考え、トヨタの未来のためにスポーツカーに注力しているのだと認識しています。
そして冒頭の発言が事実であれば、まだまだトヨタからはスポーツカーが登場する、ということになりそうですね。
S-FRはマツダ・ロードスターベースに?
なお、これまでの「トヨタとスポーツカー」の話題だと、「S-FR」がまず筆頭に挙げられます。
これはかなり市販に近いところまで進んだとされているものの、何故かその後ウワサが消滅。
ただ、ぼくはトヨタとマツダが提携したことで、「マツダ・ロードスターベースにて登場するかもしれない」と考えています。
可能性が高いのはMR2復活
ほか、これまでトヨタから明確に復活が示唆されているのは「MR2」。
この名を継承するのであればやはり「ミドシップ」ということになり、スープラとも競合せず、ポルシェ718ケイマンやアルピーヌA110の市場を獲得することができるかもしれません。
さらに以前、トヨタは「スープラ、86、MR2がスポーツカーの三本」だと発言していて、実際にいくつかの案を検討しているようですが、MR2は登場するにしても「まだまだ先」になりそうですね。
なお、トヨタは上述の通り、スポーツカーを「プロモーション」に結びつけているので、MR2が復活するのであれば「GT4」クラスに参戦したりするのでは、とも妄想したり。
そして、これまでに何度か「スバルがミドシップスポーツを開発中」とも伝えられますが、このスバルの新型ミッドシップがトヨタにて「MR2」を名乗るんじゃないか、というウワサも。
セリカ復活も捨てきれない
トヨタは北米にて「セリカ」の商標を登録したとも伝えられ、よってセリカ復活の可能性も最近になって浮上。
仮にセリカが復活するとなるとFFなのか4WDなのかは不明ではあるものの、スープラが「FR」、MR2が「ミッドシップ」だとすると、セリカが「FF」もしくは「4WD」であれば完全なるスポーツカー包囲網ができそうであり、この可能性も「否定できない」かもしれません。
ただ、かつてのセリカとは事情が異なり、もはや参戦するレースがなく(ラリーはヤリスが走っている)、しかしジャガーF-Type、ポルシェ・ケイマンGT4もラリーにスポット参戦したりしていることを考えると、ヤリスの代わりにラリーに出場する可能性も。
一方で86は消滅?
そして三本柱の一つと言われた86ですが、これは「次期モデルはない」という話も。
そうなるとトヨタのスポーツカー三本柱は「スープラ、MR2、そしてあとひとつ」となり、それがセリカなのかMR2なのかということになりそうですね。
なお、86が「継続なし」というのは本当かどうか分からず、そして本当に消え去るとしてもその理由は謎。
ぼくとしては、もし86が生産終了に追いやられるとすれば「トヨタとスープラとの関係が冷え切った」もしくは「スープラを思ったよりも安価に販売でき、86との価格差が詰まった」ことが理由なんじゃないかと考えています。
トヨタはスバルと「次期86」の開発をキャンセルとの報道。スバルに見切りをつけた、もしくはスープラのエントリーモデルを86と置き換え?