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トヨタ86開発担当者語る。「何百万回も聞かれたが、現行86にターボ装着はない。次期モデルではわからないけど」

2018/03/27

| 現行トヨタ86にターボエンジン搭載はない |

ジュネーブ・モーターショー開催期間中に、トヨタのスポーツ車両統括責任部長(86プロジェクトの責任者でもある)、多田哲哉氏がオーストラリアのCarAdviceの取材に答えたところでは「トヨタ86にターボエンジン搭載はない。絶対にない」とのこと。
トヨタ86は2リッターエンジン(205馬力)を搭載していますが、これは「自然吸気」であるためにやや力不足が指摘されるところ。

しかし次期86では「ある」かも

多田哲哉氏いわく、「86発売時から、何百万回と聞かれたことだ」としながら、「私はその都度86にターボはないと答え、そのためか多田はターボが嫌いだとも書かれている」とも。
さらに「しかしそれ(ターボが嫌い)は事実ではない。私はターボが好きだ。だが、86にターボを積むとなると、上昇したパワーに対応するため、そして満足の行くバランスとするためにはすべてを作り変えなばならない」と続けています(つまりはいまの86がベストバランスだということに。ぼくもそう思う)。

現行86は現在のエンジンパワーを想定して軽量に設計されており、そのために俊敏さを獲得しているとのことですが、ターボパワーに対応するには補強などで「鈍重」になってしまう可能性がある、ということのようですね。
そのため多田氏は「次世代86にて、最初からターボエンジン対応のシャシーを設計すれば問題はなく、ハッピーエンドになる」と結論づけています。

とにかく現行世代において「86ターボ」の実現はないということが明らかになっていますが、問題は「次世代86」。
これについては今のところウワサはなく、スバルも「トヨタからは何も聞いていない」とのことなのでなんとも判断はできず、そしてトヨタが今回マツダと提携したことで「何か」が変わる可能性も(つまり次期86はマツダと共同開発の可能性も)。

さらには新型スープラのプラットフォームを使用する可能性もありますし、ただそうなるとスープラとの境界が曖昧になり、スープラとの価格差、ポジショニングが曖昧になる場合も出てきます。
トヨタは以前に次期86については「2019年登場」と明言しているものの、いまのところ確たる話はなく、追加での情報が待たれるところですね。

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