200万円以下の「S-FR」は望めそうにない
トヨタのスポーツ車両統括責任部長、多田哲哉氏は以前にトヨタのスポーツカーに対して「三本柱を構築」と語っていますが、現在の「スープラ」「86」に続く第三のスポーツカーが何になるのかは今のところ不明。
これまでにも「セリカ」「MR2」そして「FR-S」といった話も出ているものの、過去にはスープラが「長兄」、86が「真ん中」になると述べられており、よって第三のスポーツカーは86の下ということになりそうです。
第三のスポーツカーは「安いクルマではない」
なおS-FRについては「発売直前まで」話が進んだと言われるもなぜか計画はキャンセル。
その後トヨタがマツダと提携したことで「マツダ・ロードスターベースで」計画が復活するかと考えたものの、今のところそれもないようですね。
そして今回、多田哲哉氏がカーメディア、Evoに語ったところでは「ほとんどの人が、三本柱について「小さな末弟」、そしてもっとも求めやすい価格を期待しているだろう。だが、状況によって安価なクルマを作る必要はなく、そもそも安価なスポーツカーを作ることは難しい」。
その真意としては安価なスポーツカーでは利益を出すことは難しく、というのも安価なスポーツカーであっても上級車スポーツカーと同等のコンポーネントや安全装備を使用する必要があり、価格を安くできないということのようですね。
スポーツカーは小型であっても出力が高いので、それに対応できる品質を持つパーツを使用する必要があり、ブレーキなど安全装備もそれは同様。
なお、多田氏は以前に86はターボパワーに耐えられないとして現行86にはターボを積めないとも述べており、つまりは「高いポテンシャルを持たせるにはコストがかかる」ということだと思われ、その意味でも「安くスポーツカーを作れない」ということなのでしょうね。
そう考えると次期86がもしターボを積めば現行よりも「高くなる」ということを意味するのかもしれず、「第三の」新型スポーツカーが登場したとしても、ターボエンジンを積めばまた「高いクルマに」ということになりそうです。