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ポルシェが「アジア初」、日本でレンタカー事業を開始。クルマが売れなくなる時代に備え”体験型”ビジネスを模索か。レンタル料はケイマンSで3.7万円〜

2019/12/06

| ポルシェ自身も、もはやクルマは若者にとってステータスでなくなっていると認識している |

レクサス、アウディが自社のクルマを使用した「高級車レンタカービジネス」に参入と報じられましたが、今回はポルシェも日本市場にてレンタカー事業を開始する、と発表。
当初用意されるのはケイマンSやカイエン、マカン、911など5車種6台という陣容で、拠点は虎ノ門ヒルズに設置し、サービス開始は12月6日からだとアナウンスされています。

ポルシェは世界中でレンタカー事業を進めていて、フランス、ドイツ、スイスや北米でもすでに展開を行っており、アジアだと日本が「初」。
これは「ポルシェドライブ」と命名され、ネット経由にて会員登録を行えばレンタルの準備が完了し、年齢制限なく借りることができるようですね。

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ちなみに日産GT-RやホンダNSXのレンタカーは年齢制限があり、とくにNSXは「もう無理じゃろ・・・」と思えるほど条件が厳しいと話題に。

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料金は割とリーズナブル?

料金については、「ケイマンS」がもっとも安く4時間で37,000円、24時間では47,500円、金曜日から月曜日朝まで借りる「ウイークエンド」プランでは95,000円。
もっとも高額なのは911カレラGTSで、4時間60,000円、24時間80,000円とのこと。
これら料金には保険も含まれ、走行距離制限もナシ。
貸し出しと返却は午前9時〜午後7時の間のみ、現在の拠点は上述の虎ノ門ヒルズのみですが、今後はほかにも事業所を展開し、海外からの利用客も見込んでいるようですね。

ポルシェの狙いとしては「体験」だとされ、ポルシェによると「特別な体験を提供するモビリティブランドへの変革を行うためのひとつの手段」。
すでに若い世代にはクルマの所有がほぼ無価値となりつつある現代において、”所有ではなく体験”によってポルシェの素晴らしさを知ってもらうことが目的だとしています。

なお、ポルシェは現在、養蜂やワインなど様々な事業を展開していますが、ポルシェ自身は「将来的に自動車販売だけでは会社が成り立たなくなる」という危機感を持っている模様。

近い未来にはクルマが電動・自動運転化され、走る楽しみがなくなって「公共交通手段」に成り下がってしまい、クルマを個人で所有しなくなったり、所有したとしても今現在のポルシェの顧客のように「2〜3台」ではなく「一家に一台、趣味の車だけ」となってしまう可能性があると考えており、それに「備える必要がある」とも考えているようですね。

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今回のレンタカービジネスが「自動車販売減少分」を埋めることは難しいとは思われますが、手をこまねいているわけにもゆかず、「いろいろ模索中」なのかもしれません。

なお、現在高級車のレンタルビジネスは需要が高いと伝えられるものの、たとえばレクサスのレンタカーは「トヨタレンタカー」にて扱っており、プレハブのような小屋にて、作業着を着た従業員からレクサスを貸し借りするという体験が「プレミアムではない」という指摘も(たしかに、ここ一番のときにレクサスを借り、彼女と一緒にクルマを引き取りにいった時、そんな状況だったら嫌だ)。
その点、アウディはホテルを拠点に、ポルシェも虎ノ門ヒルズを拠点にしており、「借りる」時点からプレミアムな体験ができるように配慮していて、ビジネスとしての捉え方に差があるようです。

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