>トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

次期レクサスRCは「GR GT3コンセプト」と強い関連性を持つことになるようだ!現行モデルのGT3におけるパフォーマンスの低さを解決すべく「最初からGT3マシンとして設計する」

2022/02/26

次期レクサスRCは「GR GT3コンセプト」と強い関連性を持つことになるようだ!現行モデルのGT3におけるパフォーマンスの低さを解決すべく「最初からGT3マシンとして設計する」

| トヨタは今後、レクサスも巻き込んで「モータースポーツ起点の」車両開発を行うようだ |

ようやく豊田章男社長の構想が理解できてきたような気がする

さて、レクサス/トヨタは先日「電動化時代の新しいラインナップ」を示唆し、レクサスRZのほか、「レクサス エレクトリファイド スポーツ」「レクサス エレクトリファイド セダン」の姿を公開しています。

さらには「GT GT3コンセプト」なる謎のレーシングカーも公開されており、今後の展開について謎が深まるばかりではあるものの、一方で言及されていないのが「レクサスRCの未来」。

トヨタが「GR GT3コンセプト」を公開!カスターマーチームへの供給を前提としたレーシングカー、そしてそのロードバージョンを発売か
トヨタが「GR GT3コンセプト」を公開!カスターマーチームへの供給を前提としたレーシングカー、そしてそのロードバージョンを発売か

| 今のトヨタの勢いを見るに、本当にGR GT3のロードバージョンを市販しそうだ | そしてその場合、レーシングカーをまず作り、そこから市販車へとコンバートするようだ さて、トヨタが東京オートサロン2 ...

続きを見る

次期レクサスRCは「GT3参戦を目的として開発」

そこで今回、北米トヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)社長、デビッド・ウィルソン氏のコメントが報じられて話題となっていますが、これは「次世代レクサスのスポーツクーペ(RC)は、当初からGT3レースを意識して開発される」という内容。

レクサスは現在RC F GT3というレーシングカー(下の画像)を持っていますが、これは「もともとGT3に参戦予定がなかったクルマをGT3用に改造しているので、そのパフォーマンスは完全ではない」とされ、そのため次世代レクサスRCはGT3参戦を視野に入れた設計を最初から与えられることになるもよう。

spec-rc-f-gt3

なお、GT3クラスはSUPER GTとは異なって改造の幅が狭く、よって市販車のポテンシャルがそのままレーシングカーに反映されることになり、レクサスとしては本気で「今後のGT3を勝ちに行く」ということなのかもしれません。

現在の豊田章男トヨタ自動車社長は、モータースポーツと市販車とを強く関連付けており、またモータースポーツそのもの、そして自社のクルマを使用してレースに参戦するチームや個人を重要視する姿勢を見せています。

そのためにポテンシャルの高いマシンを提供することが必要だと考えていて、GRスーパースポーツ、GRヤリスも同様ですが、「市販車をチューンしてモータースポーツに」という考え方ではなく、「レーシングカーを市販車にコンバートする」という手法を今後採用してゆくと見え、つまりレースに参戦するときは、その市販車を「本来の姿に戻してやる」ということになるのかも。

トヨタ”GRスーパースポーツ”公開。「市販車の性能を向上させるのではなく、レーシングカーを市販車にした」

| TS050の公道走行可能バージョン? | トヨタが突如発表を示唆していた「GRスーパースポーツコンセプト」の詳細を公開。 トヨタによるとこれはWECに参戦中のレーシングカー「TS050」とほぼ同じ ...

続きを見る

次期レクサスRCは「スーパースポーツ」の領域に?

そして現在のレクサスRC F GT3については上述の通りモータースポーツを前提に設計されたものではないため、ライバルよりも重く、前面投影面積も大きく、そして空気抵抗が大きくなって直線のトップスピードが伸びないといい、前出のデビッド・ウィルソン氏によれば「私たちが学んだことは、GT3で勝つには、最初のラインを紙に書く前に、その車をレースで走らせることを決め、それがその生産車の設計パラメータと性能パラメータを形成しなくてはならないということです」。

かくして次期レクサスRCは「GT3で走り、勝つことを前提に」設計が行われると考えて良さそうですが、同氏は「公式発表ではないが」次期レクサスRCは”東京オートサロンにて展示されたGR GT3コンセプトの要素を取り入れたクルマになるだろう”とも言及しており、「レクサスの次期グローバルGT3カーの先駆けである可能性を示唆するものになる」とも。

たしかにこのGR GT3コンセプトの存在は非常に謎であり、次世代レクサスLFAとも考えられず、しかしトヨタは「カスタマーモータースポーツの最高峰であるGT3のお客様に選んでいただけるような魅力的なクルマをご提供したいという思いで」開発したと語っており、かつGT3は「市販車が存在しないと参加できない」ため、もしこのGR Gt3コンセプトをモータースポーツに投入するならば、まず市販車が必要となるわけですね。

ただ、トヨタにしてもレクサスにしても、このGR GT3コンセプトのロードゴーイングバージョンが収まるスペースはなさそうで、しかし今回それが「レクサスRC後継モデル」だと示唆されたことでパズルのピースがしっかり嵌ったと考えていいのかもしれません。

加えて、今後のレクサスは「マツダが開発したFR用プラットフォームを採用する」とも報じられていて、そして今回「GR GT3コンセプトと、マツダRX ヴィジョンGT3コンセプト加えて、今後のレクサスは「マツダが開発したFR用プラットフォームを採用する」とも報じられていて、そして今回「GR GT3コンセプトと、マツダRX ヴィジョンGT3コンセプトとがそっくり」と言われていることについても「なるほどな」と納得がゆきます(つまり次期レクサスRCは、マツダの新型FRプラットフォームを使用し、もしかすると直6を積んでデビューするのかもしれない)。

トヨタGR GT3コンセプトとマツダRX ヴィジョンGT3コンセプトが激似?もしかすると両社が共同にてスーパースポーツを開発するのではというウワサ
トヨタGR GT3コンセプトとマツダRX ヴィジョンGT3コンセプトが激似?もしかすると両社が共同にてスーパースポーツを開発するのではというウワサ

| たしかにこれは「他人の空似」で片付けることはできないレベル | トヨタ、マツダともにスーパースポーツを作りたいという夢を持つものの、それぞれ単独では動けず、となると両者のタッグは現実的 さて、トヨ ...

続きを見る

このGR GT3コンセプトについて、Gazoo Racingによれば「年内にプロトタイプを走らせる」「ハイブリッドパワートレインを搭載する」、そしてデビッド・ウィルソン氏によれば「数年内には登場させたい」としているので、そう遠くない将来にその概要がわかるのかもしれません。

合わせて読みたい、トヨタ/レクサス関連投稿

【動画】トヨタ/レクサスがバッテリーEVに関する新戦略を発表!販売と投資計画を上方修正、LFAやFJクルーザーの後継っぽいモデルも公開
【動画】トヨタ/レクサスがバッテリーEVに関する新戦略を発表!販売と投資計画を上方修正、LFAやFJクルーザー、MR2後継っぽいモデルも公開

| トヨタとレクサスはいったいいつの間にここまで計画を進めていたのか | 豊田章男社長らしくEV世代となっても「スポーツ」を忘れないようだ さて、トヨタは2021年12月14日に「バッテリーEV戦略に ...

続きを見る

【動画】レクサスが「エレクトリファイド スポーツ」の動画と追加画像を公開!見れば見るほどLFA後継としか思えない。なお新世代レクサスはスポーツ系とSUV系でデザインを切り分けるもよう
【動画】レクサスが「エレクトリファイド スポーツ」の動画と追加画像を公開!見れば見るほどLFA後継としか思えない。なお新世代レクサスはスポーツ系とSUV系でデザインを切り分けるもよう

| レクサス・エレクトリファイド・スポーツにはLFAだけではなくトヨタ2000GTの要素も入っているようだ | ただし現時点では実現の可能性について何ら言及されていない さて、先日「EVラインナップを ...

続きを見る

レクサスLFAがついに復活?レクサス「0−100km/h加速2秒台、航続距離700km、LFAを通じて得た”秘伝のタレ”を継承するスポーツカーを開発する
レクサスLFAがついに復活?レクサス「0−100km/h加速2秒台、航続距離700km、LFAを通じて得た”秘伝のタレ”を継承するスポーツカーを開発する

| どうやらレクサスは次の時代へと向けて大きく変化、レクサスLFA後継には期待したい | トヨタはここへきてあらゆるEVに対して巻き返しを図ってきたようだ さて、トヨタが「2030年までに30種のバッ ...

続きを見る

参照:CAR and DRIVER

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->トヨタ/レクサス(Toyota/LEXUS), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , ,