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北米にてレクサスGX販売開始、価格は64,250ドル(917万)から。グレードは6つ、うち2つはオフロードに特化した「オーバートレイル」、高級さとタフさを備える新種SUV

北米にてレクサスGX販売開始、価格は64,250ドル(917万)から。グレードは6つ、うち2つはオフロードに特化した「オーバートレイル」

| 新型レクサスGXは日本だと2024年に発売予定 |

ただし導入されるグレードや仕様、オプションについては謎のまま

さて、日本では2024年に発売予定となっているレクサスGXですが、北米では一足先に発表され、その価格が64,250ドル(現在の為替レートだと917万円くらい)からであること、Premium、Premium+、Luxury、Luxury+、Overtrail( オーバートレイル)、Overtrail+ の6グレード構成となることが公開されています。

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新型レクサスGXはこんなクルマ

そこでこの新型レクサスGXについて振り返ってみると、簡単に言えば「ランクル300をベースに、ラグジュアリーよりもオフロード方向へのベクトルを伸ばし、かつ様々なオプションでユーザーごとの様々な使い方に対応するクルマ」。

レクサス+オフロードというのはちょっと意外ではあるものの、レクサスの主力市場である北米では(先代)GXをベースにした様々なオフロード/オーバーランド系コンセプトカーが公式に作られており、レクサスは何年も前からこのコンセプトを温めていたということがわかります。

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なお、東京アウトドアショーで示されたように、レクサスは世界中の顧客が”洗練された冒険を通じて自然を探索する”ことを可能にするという目的のもと「オーバートレイル プロジェクト」を導入しており、ここでは核となるクルマの提供、さらにはアクセサリー、ギア、体験など、将来的にレクサスの顧客にとってより多くの機会を提供することであり、今回新設定された「Overtrail」「 Overtrail+ 」グレードは、この取り組みを形として示すものとなりそうですね。

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採用されるプラットフォームはGA-F(ラダーフレーム)、サスペンションは新開発のダブルウィッシュボーン(フロント)とマルチリンク(リヤ)を採用しオフロード走破性とオンロード走破性を高次元で両立。

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オンロードおよびオフロードでのステアリングフィールの向上を可能とするエレクトロニックパワーステアリング (EPS) を標準にて採用するほか、オプションでアダプティブバリアブルサスペンション(AVS)が用意されています。

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米国仕様のレクサスGXに搭載されるのはツインターボチャージャー付き3.4L V6エンジン(349馬力)、これに組み合わせられるのは10速ダイレクトシフトオートマチックトランスミッション。

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オフロードアクティビティに不可欠なトルセン・リミテッドスリップ ロッキング センター ディファレンシャルはすべてのレクサスGXに標準装備されており、これはエンジンの出力を 50:50 に均等に分割してグリップが低い状況でも優れたコントロールを提供し、過剰なホイール スピンを防ぐほか、旋回加速時にはトルセンディファレンシャルが左右後輪の荷重に応じて駆動力を最適に配分して安定した走行性能を実現することに。

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さらにOvertrail および Overtrail+ グレードになると、コンソールに取り付けられたスイッチによって作動する電子制御ロッキング リア ディファレンシャルが装備されることについてもアナウンスされています。

加えてこれらには、オフロードでの走破性とオンロードでの操縦安定性を高レベルでバランスさせたエレクトロニック・キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム(E-KDSS)が標準採用され、このシステムは、フロントとリアのスタビライザー バーをロックおよびロック解除することによって制御とホイール アーティキュレーションの強化を行うもの(ランクル300で導入されたものと同様)。

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なお、OvertrailとOvertrail+ には、レクサスとして初めて外径33インチ(ホイール径は18インチ)という巨大なオールテレーンタイヤが採用されることもひとつのトピックです。

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ボディカラーとしてはエミネント ホワイト パール、ネビュラ グレー パール、アトミック シルバー、GX ファースト インコグニート、キャビア、ノリ グリーン パール、ナイトフォール マイカなど、グレードに応じてさまざまな選択肢がが用意され、オーバートレイルおよびオーバートレイル+グレードには、アトミックシルバー/ブラックルーフ、インコグニート/ブラックルーフ、ノリグリーンパール/ブラックルーフ、レクサス初のアース/ブラックルーフを含む、独自のバイトーン外装色の組み合わせが登場しています。

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新型レクサスGXのインテリアはこうなっている

新型レクサスGXのインテリアは、高級SUVに求められる二面性、つまりロードトリップのオアシスを演出する、「タフで機能的」そして「豪華な内装要素」を兼ね備えており、最大の特徴は「低くデザインされた水平インストルメントパネル」。

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これによって運転席と助手席の操作性が簡素化され、前方と側面の優れた視認性が実現され、オプションのヘッドアップ ディスプレイ (HUD) をとの組み合わせによってクリーンでオープンなスペースが出現します。

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そのほかは「レクサス・インターフェース・テクノロジー」を採用したマルチメディア タッチスクリーン ディスプレイの採用も新型レクサスGXの特徴ではあるものの、エアコンやオーディオの音量など、頻繁に使用する物理ダイヤルはそのまま残されており、さらにはすべてのオフロード コントロール機能をギア シフターの近くに集中させることでドライバーの注意をそらす要素を最小限にとどめることに。

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シート構成についてだと、プレミアム、プレミアム+、ラグジュアリー、ラグジュアリー+では最大7名までの座席を選択でき、運転席だとシートクッション、シートバック、ヘッドレストについて人間工学に基づいた対策が講じられることで負荷を軽減し、運転姿勢をサポートすることについて言及されているほか、2列目はキャプテンシートまたは60:40分割折りたたみベンチシート(プレミアム+、ラグジュアリー、ラグジュアリー+)を選択可能だとも。

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インテリアカラーはアース系に重点を置いていて、これは「クルマのすぐ外にある自然を引き立てること」を目的としており、セミアニリン レザーに加え、ブラック、ダップル グレー、またはブラックまたはダークブラウンのグレイン トリムを備えたサドルタンのNuLuxeの両方を選択可能。

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オーバートレイルグレードだとオリーブウルトラスエードのアクセントを備えたブラックNuLuxeインテリア、またはオリーブウルトラスエードアクセントとブラック装飾を備えたシャトーNuLuxeインテリアが専用カラーとして用意される、とのこと。

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日本だと、レクサスの捉えられ方、またクルマの使用環境の(北米との)相違から「オーバートレイル」「オーバートレイル+」グレードが導入されるかどうかはわからず(限定モデルとして販売されるかも)、さらには北米で多数用意されるというアウトドア系オプションの発売がなされるかどうかはわかりませんが、おそらくは2024年初頭に行われるであろう国内での発売を待ちたいところですね。

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参照:LEXUS(USA)

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