トヨタがクラウン専売店のみで販売される特別仕様車「マットメタル」発表。ベースモデル比＋110万円、この価格は高い？安い？

｜　クラウンとしては非常に高価だが、ボクは価格設定としては「割安」だと思う　｜

さらに売却時には希少価値が評価され、通常のクラウンよりは高く売れるはずである

さて、トヨタはクラウン専売店として「THE CROWN」を横浜と博多にオープンさせていますが、今回そのTHE CROWN専売モデルとして特別仕様車「CROSSOVER RS“Advanced・THE LIMITED-MATTE METAL”」を発表。

現時点では販売期間や限定台数について言及されておらず、とくに（販売店舗以外は）制限のないクルマだと考えて良さそうです。

「クラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタル」は何が特別なのか

そこでこのクラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタルを見てみると、最大の特徴はこの「特別設定色マットメタル（1M1）」。

名称そして画像から判断すると「マット仕上げのメタリックグレー」ということになりそうです。

なお、マット仕上げというと手入れが意外と難しく、というのも「ちょっと擦ったりすると」その部分がテカってしまうことがあるためで、さらには補修跡が目立つなど維持するのにはちょっとハードルの高いペイントです（参考までに、所ジョージは”マットカラーはたわしで洗車するのがいちばんその状態を維持できる”と言っていた）。

ただ、最近のマットカラーは以前に比べるとトップコートの改良によって飛躍的にメンテナンスが容易になっているといい、トヨタの場合であっても「TMコート」なる特集表面処理を行うことで耐久性と汚れ除去性を実現したと説明されています。

そしてこのクラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタルは、単にボディカラーがマットになっただけではなく、ホイールもマット仕上げ（こちらはマットメタルではなくマットブラック）。

さらにはウインドウモールがブラックとなり、サイドガーニッシュもマットメタルへとペイントされることで全体的な統一感を出しています。

「クラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタル」のインテリアはこうなっている

そしてこのクラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタルのインテリアにも特別装備が追加されていて、まずは「本皮 / レッドステッチ仕上げのスポーツシート」。

ドアインサイドハンドルがウォームスティール（ブロンズ）塗装となるほか・・・。

インストルメントパネル、センターコンソールボックス、ドアトリムがソフトパッド仕上げとなり、インストルメントパネルにソフトフィール塗装が採用されるなど視覚、そして触覚による高級感が演出され、シフトノブにはディンプル加工、そしてオーナメントにはピアノブラックが採用されています。

そしてダッシュボードには「クラウンの王冠」「MATTE METAL文字」がレーザー加工にて再現。

本革巻き3本スポークステアリングホイールのスポーク下回りにはウォームスティール、そしてステッチはライトグレー（かがり縫い）、さらにグリップはディンプル可能という仕様へ。

そしてキーはシルバー塗装の特別仕様へ。

さらに車検証入れはリサイクルレザー製となります。

「クラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタル」はお値段750万円

そしてこのクラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタルは750万円に設定されていて、これは正直「相当に高い価格」です。

メルセデス・ベンツGLB（638万円）よりも高く、BMW X3（790万円）に迫る価格ですが、同じクラウン クロスオーバーのベースモデル「RS Advanded」の640万円に比較しても110万円も高く、かなり強気の価格設定だとも考えられます。

そしてトヨタはこの価格差を正当化するため、上述の「特別仕様」のほか、「緊急時操舵支援（アクティブ操舵機能付）＋フロントクロストラフィックアラート＋レーンチェンジアシスト」「前後ドライブレコーダー」「アドバンスト パーク＋パーキングサポートブレーキ」「ITS Connect」「アドバンスト ドライブ」「パーキングサポートブレーキ」「パノラミックビューモニター」「LEDサイドターンランプ付オート電動格納式リモコンカラードドアミラー」「デジタルインナーミラー」「カメラ洗浄機能」を付与していますが、これらの装備、そして一般的な「マットカラー」のオプション金額を考慮すると、ある意味ではクラウン・クロスオーバー・ザ・リミテッド・マットメタルは「割安」だとも考えられます（おそらく売却価格も高いはずなので、元が取れる特別仕様だと言ってよさそうだ）。

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参照：TOYOTA