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これが火星探査用「NASAバイク」だ!地球の1/3の重力に対応し、エレクトリックコンポーネントは耐熱バッグ内に、そして駆動輪は前後二輪

2023/03/12

これが火星探査用「NASAバイク」だ!地球の1/3の重力に対応し、エレクトリックコンポーネントは耐熱バッグ内に、そして駆動輪は前後二輪

| 低重力下で二輪を走らせるのはかなり難しそうではあるが |

ペイロードを減らすには4輪よりも2輪のほうが有効かもしれない

さて、火星を走る「NASAバイク」なる二輪車が公開に。

これは月で使われたローバー、ルナ・ロービング・ビークル(LRV)を二輪化したものだと紹介されていますが、月ではなく火星で使用することを前提としたものだそうで、火星への有人ミッションの際にはこのバイクが同行することになるのかもしれません。※Andrew Fabishevskiyなるデザイナーの作品だそうだが、NASA公式かどうかは不明である

火星用NASAバイクはこんな仕様を持っている

このバイクは、スチール製のチューブラーフレームを中心に組み立てられており、フレーム自体はかなり細く見え、しかし火星の重力は地球の1/3だと言われるので、そのぶん軽量化が可能となったのかもしれません(月の重力は地球の1/6)。

そしてこのスチール製のフレームの中央にあるバッグはこのバイクの心臓部ともいえるもので、この中にはエレクトリックモーターとバッテリーが収められているといい、ここから前後の車輪に動力を伝達する、と紹介されています(どうやって動力を送るのかは不明)。

ちなみにこのバッグは「マイラー」というプラスチックを何層にも重ねて作られた特許素材から作られており、内容物を天候要因から遮断し、必要に応じて酸素を取り込む(または取り出さない)ことができるのだそう。

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シートはフレームの上に敷いてある薄いクッション、そしてその下には金色のボールがあり、しかしこのボールの役割はちょっとナゾ。

ハンドルバーにはスマートフォン状の液晶パネルが内蔵されており、その表示を見ながらバイクの操作を行うことになるそうですが、宇宙服を着て、かつ重力が1/3の環境にて2輪を走らせるのは意外と難しいのかもしれませんね(事前に練習もできない)。

ちなみにタイヤは3Dプリンターにて製造されているそうですが、おそらく火星の地表を走ると摩耗が激しく、スペアタイヤを持って火星に行く必要がありそうです(もしくは火星で3Dプリントするか)。

参考までにですが、火星探査機「キュリオシティ」も度々タイヤとホイールのトラブルに泣かされているそうなので、やはり火星は地球とはいろいろな意味で「常識が異なる」のでしょうね。

NASA-BIKE

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参照:Supercar Blondie

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