
| ホンダはたしかに「失った」ものも大きかったが、信念を貫くことで得たものもそれ以上にあるはずだ |
それにしてもホンダの安全に対する意識の高さには驚かされる
さて、映画「トップガン」はハリウッド映画における金字塔とも言える作品ですが、そこには「ポルシェ」「カワサキのバイク」「IWCの腕時計」といったアイコニックなプロダクト、そしてそれらを使用した印象的なシーンが展開されています。
そして今回、ホンダが北米にて自社の博物館「アメリカン・ホンダ・コレクションホール」を開設した際に自ら語ったのが「トップガンの制作陣からバイクの提供をオファーされたが、ある理由にて断った」という事実。
ホンダはなぜ「トップガン」へのバイク提供を断ったのか?
まず、最初の「トップガン」は1986年に公開されており、そこでピート”マーヴェリック”ミッチェル(トム・クルーズ)がケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」に合わせて戦闘機と並走するシーンで使用されたのがこのカワサキGPZ900R。
今回の逸話は、「このシーンに使用されるバイクは、カワサキではなくホンダになるはずだった」というものです。

そして次作となるトップガン マーヴェリックに登場したのが「ニンジャH2(もちろん前作とのシンクロニシティを考慮しての選択である)」。
なお、トップガン マーヴェリックでは前作へのオマージュが多数盛り込まれており、よってトム・クルーズの着用するジャケット、そしてポルシェ911、カワサキGPZ900Rといったおなじみのモノたちも登場しているわけですね。

そこで今回ホンダが語ったのが「安全性への配慮から、トップガンへの製品供給を断っていた」ということ。
まずトップガン制作陣が選定したバイクはカワサキではなくホンダであったといい、よってホンダへと「映画の中で魅力的なプロダクト・プレースメントを提供する」ことを見返りとして示すとともにバイクの提供を依頼したのだそう。
当初ホンダはこの提案に対して前向きであったようですが、話が進んで「映画の中ではヘルメットを装着しない」ということが明らかになると同時にホンダはトップガンへのバイクの提供に対して懸念を示し、結果的に「辞退」することとなっています。
なお、当時のカリフォルニア州ではバイクのヘルメット着用に関する法律が定められておらず、よってこのシーンは完全に合法だったものの、それでもホンダは「利益や合法性よりも安全性を重視した」ということになりそうです。
参考までに、一方のカワサキは映画「エリジウム」にて登場した強化外骨格の製造元という設定でもあったので、けっこう映画への協賛に対しては前向きな会社であるのかもしれません(事前に発表されたビジュアルでは”Kawasaki”のロゴが強化外骨格に確認できたが、実際の劇中では確認できなかった)。

ホンダは常に安全性を重視している
なお、ホンダは「バイクと人が一緒に写っている公式画像(バイクに乗っているか、もしくはバイクの横に立っている状態)」においては必ずヘルメットとバイクを一緒に収めているのだそう。※ホンダ公式コンテンツを見る限り、1960年代はじめのホンダの広告ではヘルメットを被っていないが、1966年の広告ではすでにヘルメットを装着している様子が確認できる
もちろん現代のオフィシャルフォトでは走行中にヘルメットを被るのはもちろん・・・。

バイクから降りた状態であってもヘルメットがバイクと一緒に写っていますね。

そしてホンダが提供するサブコンテンツ「原付きクラブ」内の”ネコダ日誌”においても、やはり降車時にヘルメットを持っています。

まさかここまでホンダが安全装備を重視しているとは・・・。

そして鳥獣戯画風のキャクターを使用して展開する原付二種に関するコンテンツでも(人間でなくとも)ヘルメットを着用。

ホンダの安全に対するこだわり、そして制作するコンテンツに対する監査体制がしっかりしていることを伺わせます。

「トップガン」への協賛を断ったことで失ったものは大きかったのかもしれませんが、一方でホンダが信念にもとづいて行動してきた結果、これまでに得た名声、そして信頼はそれを補ってあまりあるものだと認識しており、ますますホンダへの想いが強まるエピソードだと思います。
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