あの「金田バイク」ついに市販。バンコク国際ショーにて実車が公開、劇中同様のピュアエレクトリック、バイクメーカーからの発売だけに期待がかかる【動画】

｜　ただし正式にAKIRA版権元からの許諾を受けたものだとは考えにくい　｜

もし版権元のワーナー・ブラザースからの物言いが付けば「販売中止」の可能性も

さて、先日はフランスのクリエイティブスタジオが手掛ける「金田バイク」に関する情報をお届けしましたが、今回はタイ発の金田バイク。

これは現地の電動バイクブランド、ラピッド（Rapid）がバンコク国際モーターショーにて発表したもので、その名も「K-1988」という命名がなされています。※おそらく「K」は金田、「1988」はアキラがアニメ化された年だと思われる

なお、この金田バイクについては、個人や上述のような小規模デザインオフィス、あるいはショップが製作したり販売した車両が存在するものの、「バイクメーカー」から発表されたケースはこれまでになく、よって今回大きな注目を集めているわけですね。

この金田バイク「K-1988」は市販を前提に設計されている

この金田バイクを発表したラピッドの親会社は「スマートテック・モーター」なる会社で、現在はコンセプトモデルにとどまるものの、近い将来での量産化の意思を明確にしており、よって現実にこれが登場する可能性は非常に高いものと思われます。

ただ、このラピッドは正式にライセンスを得たわけではないものと思われ、というのも車体色がレッドではなくホワイトであったり、「AKIRA」の文字や宣材が使用されていないことからそれとわかりますが、現在AKIRAの版権をもつワーナー・ブラザースがこれにどう反応するのかは未知数です。

スペックとしては「片持ちサスアーム」「シングルシーター」「ABSとトラクションコントロール装備」、そして最高速140km/hに航続可能距離200kmというものですが（意外とハイスペック）、搭載されるエレクトリックモーターは約20馬力を発生すると伝えられています。

「金田バイク」は劇中においてもピュアエレクトリックという設定にて登場し、そのためにガソリン車では実現しえない車体形状を持っていて、これが当時のメカオタク、そしてバイクオタクを強く刺激したわけですが、これまでにも数多くのビルダーがこれを作ろうとするもガソリン車ベースではやはり実現が難しく、しかしエレクトリック時代になってようやくこれが実現可能になったのだとも考えられます。

ちなみにAKIRAの舞台は2019年のネオ東京で、しかし2024年のいま、ようやくその技術が作品に追いついたということなのかもしれません（作中でも金田バイクはおそらく最新モデルという設定で、ほかに登場するバイクの多くはガソリン車だった）。

バンコク国際モーターショーにて「金田バイク」がアンヴェールされる動画はこちら

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参照：RideApart