| 今年のEICMAではエレクトリックバイクの出展が目白押し |
このSENMENTI Xの加速はなんと3秒以下、航続距離は300km
イタリア・ミラノで開催される世界最大のオートバイ国際見本市、EICMA(エイクマ)開催直前となり、多くのバイクメーカーが展示する製品の予告を行っていますが、その内容を見るとやはり「電動」の波がバイク界にも押し寄せているもよう。
今回紹介するのはHORWIN(ホーウィン?オーストリア拠点だがベースもしくは出資者は中国の会社のようだ)が発表する「高性能インテリジェント・バイオマシン」、SENMENTI 0とSENMENTI Xなるモデルで、HORWINいわく「性能、航続距離、重量のトライアングルパラドックスを解決するために6年の研究を行い、”効率向上と消費削減”というコア技術コンセプトを採用することで、従来の画素レリンエンジン搭載バイクの概念と構造を捨て去り、全く新たしくIM統合知能シャシーを開発し、これによって電動バイクを再定義した」。
なお、こちらのSENMENTI(センメンティ) Xについては、陳腐な表現ではありますが、完全にパッケージングが「金田バイク」を彷彿とさせるもの。
バイクに「感覚」と「知能」を与える
このIM統合知能シャシーとはなんぞやという感じですが、生物にとって欠かせない「感覚と知能」をバイクに与えたといい、車両に30以上のセンサーを搭載することで制御領域を拡大した、とのことで、ドライバーアシストが最大限に搭載されたクルマ、たとえばテスラのように、入力された情報をもとに高速演算を行って情報判断を車両が行うという「データ収集、データ分析、自動意思決定を統合したインテリジェントプラットフォーム」を持つ、とされています。
加えて、たゆまぬOTA(無線技術アップグレード)にて機能を拡張し続けるといい、コンセプトとしては「テスラのバイク版」といった感じなのかもしれません。
なお、今後はOTAによって「知能」領域を拡大し、将来的には人間のユニークな個性の学習によって「ユーザーとの対話、コミュニケーション」を行えるようになるとされ、、記憶、学習能力を持つ新しいモバイル生命体に進化することができると紹介されています。
加えて、ライダーのドライビングスタイルを学習することでエレクトリックモーターの出力特性を調整し、パワープロファイルをそのユーザーにアジャストすることができるようですね。
こちらのSENMENTI Xは「0-100km/h加速3秒以下」「最高速200km/h」「一回の満充電あたり航続距離300km」「400Vアーキテクチャ」「82馬力」「充電にかかる時間は30分」というスペックを持つとアナウンスされていますが、この加速は文字通り驚異的であり、「一般向けにこんなバイクを売っていいのか・・・」という感じです。
HORWIN 0はこんなバイク
そしてこちらはHORWIN 0。
見た目はスクーターっぽいものの、0-100km/h加速2.8秒といういっそう過激なスペックを持っており、現在100ユーロにて予約の受付が開始されています(車両価格は公表されていない。おそらくEICMA開幕とともにアナウンスされるものと思われる)。※どうやってウィリーしないように制御するのかはわからないが、セルフバランシングシステムを持つようだ
やはりテスラ同様、「セントリーモード」を内蔵して駐車中の周囲の状況を確認・記録するほか、もし盗難されても追跡が可能なシステムを内蔵している、とのこと。
そのほか、衝突警告、死角通知、降下制御、リバースギア、トラクションコントロール、フルオートウィンドスクリーン、グリップヒーターなどを備え、高い利便性を誇るようですね。
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参照:Horwin