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中国資本となった「カルマ」がガルウイングドアの新型コンセプト「SC1」、そしてピニンファリーナデザインのクーペ、さらに市販モデル「レヴェロGT」を発表

2019/04/19

利益を出していない会社が何年も活動を継続できるのはちょっと疑問

中国ベースとなってしまったEVスタートアップ、「カルマ」。
もともとはヘンリク・フィスカー氏の立ち上げた「フィスカー」がルーツですが、フィスカー氏が自身の会社を売却し、購入した中国側がその名称を「(フィスカーのクルマの名前であった)カルマ」へと変更して現在に至ります。

なお、ヘンリク・フィスカー氏は別途「新生フィスカー」を立ち上げており、この辺の流れは「グンペルト」と「アポロ」によく似ていますね。

そしてそのカルマが発表した上海モーターショーにて発表したのが「SC1ヴィジョン・コンセプト」「ピニンファリーナGTクーペ」、そして「レヴェロGT」。K

カルマ・SC1ヴィジョン・コンセプトはこんなクルマ

カルマ・SC1ヴィジョン・コンセプトは、そのブランドの「フルエレクトリック化の未来」を示すコンセプトカーで、「フルエレクトリック・ロードスター」。
カルマの前身であるフィスカー自体がエレクトリックブランドとして設立されていますが、その流れを汲む方向性を示したクルマだと言えそうです。

現時点ではスペック等の公開はなく、しかし非常に美しいスタイリングを持っていて、レトロともフューチャーとも受け取れるデザインですね。

そしてドアはガルウイング(ディへドラルドア)。
このドアのサイズはかなり大きく、フロントフェンダーのあたりから開くのが特徴です。
そしてフロントフェンダー後方にはラゲッジスペースがあり、ドアを開けると「荷物を入れたり、取り出したりできる」という構造ですね。

インテリアには鍛造カーボンが使用され、立体的なエンブレムも。

内装自体は非常にシンプルで、5Gを用いたコネクティビティ、ジェスチャーや音声によるコントロール機能を備えている、と公開されています。

カルマ・ピニンファリーナGTクーペはこんなクルマ

そしてこちらはカルマ・ピニンファリーナGTクーペ。
ピニンファリーナによるスタイリングですが、市販モデルの「レヴェロGT」のクーペ版とも言えるクルマであり、ハイブリッドパワートレーンもレヴェロGTと共有。

現時点では市販の予定はなく、しかし「十分な数の興味が集まれば」市販化も検討する、と述べています(シャシー、パワートレーン自体はレヴェロGTと共通なので開発難易度は高くない)。

フロント、リアともにレヴェロGTとも共通する雰囲気を持っており、これが「カルマの新しいデザイン言語」ということになりそうですね。

なおボディカラーはボーン(骨)ホワイト。
なんとなく人骨のようでちょっと怖い、とは思います。

インテリアは非常にシンプル。
ただ、先進性を押し出したSC1ヴィジョン・コンセプトとは大きく異なり、なめらかで丸みをもった意匠を持っています。

市販モデル「カルマ・レヴェロGT」はこんなクルマ

そしてこちらは「市販モデル」のレヴェロ(レヴェーロ)GT。
これまでにもプリプロダクションモデルが公開されているものの、市販バージョンではデザインが新しくなり、より独自性が増した(フィスカー時代のデザインとは決別した)ようです。

なおハイブリッドパワートレーンはシステムトータルで528馬力を発生し、エレクトリックモーターのみで128キロを走行することが可能。
ガソリンエンジンはBMWから供給を受けた3気筒ツインパワー・ターボエンジンを採用しており(BMW i8と同じ)、0-100キロ加速は4.5秒だとされています。

レヴェロGTについて、まずは欧州と中東にて発売し、その後に中国にて発売する、とのこと。
ただ、カルマの生産設備はカリフォルニアにあり、なのに米国で発売しないのはちょっと謎。
もしかすると米国の拠点を引き上げ、中国生産へとシフトしたのかもしれません。

ちなみにカルマは2017年に「レヴェロ」を発売していますが、このレヴェロのその後は不明です。

そしてこちらはヘンリク・フィスカー氏が進めているエレクトリックスーパースポーツ、「エモーション」。
ディへドラル・ドアとガルウイングという「とんでもない」仕様ですね。

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