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中国の最高級自動車ブランド「紅旗」がレンジローバーよりも大きなSUV「LS7」発表!ロールスロイスにインスパイアされた内外装を持ちその価格は3000万円

2022/04/20

中国の最高級自動車ブランド「紅旗」がレンジローバーよりも大きなSUV「LS7」発表!ロールスロイスにインスパイアされた内外装を持ちその価格は3000万円

| おそらくデザイナーはロールスロイスから迎えたジャイルズ・テイラー |

紅旗は一気に世界を目指す

さて、日本にもショールームを構えたことで大きな話題を呼んだ中国の自動車ブランド「紅旗」。

これは中国初の自動車メーカー「第一汽車(FAW)」の展開するブランドの一つで、上級公務員や共産党幹部御用達として知られていますね(一応一般人でも購入できるが、厳しい審査がある)。

いわば中国のロールスロイスとも言うべきブランドではありますが、実際に長年ロールスロイスにてチーフデザイナーを努めたジャイルズ・テイラー氏を獲得し、大きな飛躍を図っています。

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そのサイズはキャデラック・エスカレード以上

そして今回紅旗が発売したのがSUVのトップレンジ「LS7」。

本来であれば北京モーターショーにて発表される予定だったものの、開催直前になって開催が延期されたため、急遽オンラインでの発表となっています。

この紅旗L7は非常に大きな車で、全長5,695ミリ、全幅2,095ミリ、全高1,985ミリ、ホイールベース3,309ミリを誇っており、レンジローバー、BMW X7、メルセデス・マイバッハ、そしてキャデラック・エスカレードESVなどのフルサイズSUVよりも大きな車体を誇っており、まさに威風堂々といった印象。

Hongqi-LS7 (2)

なお、中国のクルマは「車体が大きくとも」エンジンが小さいというのが常ではありますが、この紅旗LS7については4リッターターボという(中国車にしては)比較的大きなエンジンを載せており、その最高出力は365PS / 550Nm。

ただし3トン近くになると思われる車体には十分とはいえず、最高速度も200km/hに制限されている、とのこと。

Hongqi-LS7 (3)

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フロントとサイドには「紅旗」の名の通り”紅い旗”をモチーフとしたデザインが与えられ、ホイールのセンターキャップにもレッドが用いられています。

ヘッドライトは流行のスプリットLED、そして巨大なグリルも特徴的。

Hongqi-LS7 (11)

リアオーバーハングはかなり長く、相当量の荷物を積むことができそうですね。

Hongqi-LS7 (12)

なお、紅旗のクルマは、中国の有名な建築物(天安門など)をモチーフにしたデザインが与えられることが多く、このLS7についても同様なのかもしれません。

Hongqi-LS7 (4)

ちなみにステップは格納式で「紅旗」の文字入り。

ブランドによっては「自社のロゴを踏まれたくない」という理由にて、こういった場所にロゴを入れたがらない場合もあるようです。

紅旗LS7のインテリアはこうなっている

そしてこちらは紅旗L7Sのインテリア。

液晶メーター、液晶インフォテイメントスクリーンなど先進性を感じさせるパーツも用いられていますが、ステアリングホイール(ロールルロイスっぽくもある)などを見ると意図的にクラシカルな印象を演出しているもよう。

Hongqi-LS7 (5)

なお、「L」と名がつくモデルは(紅旗では)フラッグシップに相当しますが、Lシリーズは(セダンともども)伝統を感じさせるデザインを採用する傾向にあるように思います。※逆に先進性をアピールしたシリーズもある

Hongqi-LS7 (6)

ちょっと面白いのはこの「円柱状」のゴールドのパーツ。

これも中国の建築物をイメージしているのでしょうね。

Hongqi-LS7 (7)

リアシートは独立したキャプテンシートでオットマン付き、そしてマッサージ機能やヒーター / ベンチレーションも内蔵されています。

ウッドパーツはマホガニー製だとアナウンスされています。

ドアのグリップもやはり「金の円柱」ですね。

Hongqi-LS7 (8)

このLS7は2022年の第3四半期に予定されているといい、価格は150万元からで、日本円だと約3000ということになりますが、中国でロールスロイス・カリナンを購入することを思えばかなり安価だといえるかもしれません。

ちなみに中国では輸入車に高額な関税が課されるので、日本や欧州、米国に比較して非常に高価になる傾向があり、そして中国車はそれに対して「ちょっと安い」値付けをすればよく、そのために中国の自動車メーカーは非常に高い利益率を確保することが可能です。

これは自動車以外の製品にも該当することでもあります、これが「中国の製造業が非常に儲かる」理由の一つだとも言われていますね。

Hongqi-LS7 (10)

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