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もはや中国車は「安かろう、悪かろう」ではない?豪州安全性評価にてBYDシールとドルフィンが5つ星を獲得、とくにドルフィンは2023年の新車では最高得点

2023/11/17

もはや中国車は「安かろう、悪かろう」ではない?豪州安全性評価にてBYDシールとドルフィンが5つ星を獲得、とくにドルフィンは2023年の新車では最高得点

| 一部の中国自動車メーカーは国際的に戦えるだけのデザインや品質、そして安全性を持つに至っている |

そしてその価格は「他の追随を許さぬ安さ」を持っており、死角を探すことが難しい

さて、現在BYDは「破格の安さ」にて世界中へとその販路を拡大していますが、日本だとAtto 3(440万円)、ドルフィン(Dolphin / 363万円)が導入され、2024年にはセダンのシール(Seal)が発売される予定です。

これらの価格はヒョンデやテスラに比較して大変に競争力のある値付けとなっていて、オーストラリアだと「もっとも安価なEV」となるのだそう。

そして今回、BYDがオーストラリア市場へと進出するにあたり、ドルフィン、そしてシールの両者がANCAPによる最高評価(5つ星)を獲得したとの報道がなされています。

BYDドルフィンは2023年の新車ではANCAP最高得点を記録

BYDシール、そしてドルフィンはオーストラリア市場へと参入するにあたってANCAPの安全性評価を受けることとなっていますが、シールは斜めからの衝突テストにて確実にドライバーを保護し、側面衝突テストでは子供(乗員)を保護することで満点を獲得したうえ、成人乗員保護性能では89%、子供(乗員)保護性能では87%、交通弱者保護性能では82%、セーフティアシスト性能では75%を獲得しています。

一方のドルフィンだち前面衝突テストと側面衝突テストにおける子供(乗員)保護で最高点、交通弱者保護で85%のスコアを獲得しており、これは2023年にANCAPがテストした全新型車の中で最高得点なのだと報じられています。

加えてANCAPは最近テスト内容がアップデートされて「より厳しい」テスト体制が敷かれており、この新しい基準を適用してテストされたのはBYDシール、ドルフィン、そしてレクサスRZの3車種のみ。

つまり、BYDシール/ドルフィンは「以前の、ちょっと甘めのテストが実施された他のクルマ」よりも(厳しい基準にて)高い点数を出しており、これは注目に値するところです。

参考までにドルフィン、そしてシールもEURO NCAPにおいて5つ星を獲得しており、その安全性が世界中にて証明されたということになりそうですね。

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一昔前だと中国車の安全性は著しく低いというのが常識であったが

なお、ANCAPにて「厳しくなった」要件としては”高レベルの構造的保護に対する更なる要求、そしてアクティブセーフティシステム分野”だそうですが、オーストラリアではもっとも安価なEVであるドルフィン(38,890オーストラリアドル)がこのテストを最高得点にてクリアしたのは大きな驚きであり、そしてこの価格はすでに導入がなされ、コストパフォーマンスの高さによって人気だとされるMG4よりも安価に設定されています。

BYDシールの価格はこれよりもちょっと高めの49,888オーストラリアドルとなるものの、同じくセダンボディを持つテスラ・モデル3の61,900ドルに比べると大幅に安い価格設定を持っており、これは文字通りテスラの脅威となるかもしれませんね(テスラが歯が立たなければ、ほかの自動車メーカーが束になってかかっても敵わないと考えていい)。

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ちょっと前だと、中国車といえば「安かろう、悪かろう」の代名詞として知られ、今回のような安全性評価においては「計測不能レベルの最低評価」を出してしまうことが多かったものの、現在の中国車は非常に安い価格、それに反して非常に高い安全性能を持つということが立証されており、日米欧の自動車メーカーは一層の警戒を強める必要がありそうです。

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