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シャオミのEV第一号、SU7の情報が公開される。オペレーティングシステムはスマホと同じHyperOS、文字通り「走るスマートフォン」に

2023/11/20

シャオミのEV第一号、SU7の情報が公開される。オペレーティングシステムはスマホと同じHyperOS、文字通り「走るスマートフォン」に

| シャオミSU7は中国のトレンドに沿いつつもひとつ上のレベルのデザインを持つように思われる |

まだしばらくは中国における「新規EVメーカーによる発売ラッシュ」が続きそう

さて、中国ではEVを自動車としてではなく「走るスマートフォン」として捉える傾向があるといい、ここが「EVであっても自動車」だと認識して設計を行う欧州の自動車メーカーとのギャップがあるところだと言われます(そしてこのギャップが販売面にも現れていると考えていい)。

よってファーウェイやOPPOなどのスマートフォンメーカーがEV事業に参入すると発表しても大きな衝撃はなく、そして今回はシャオミの市販車第一号となるEV、「SU7」の情報が公開されています。

なお、かつてこのEVは「MS11」として開発が進められていたものの、どこかの段階で現在の「SU7」へと名称変更がなされたようですね(中国にはアルファベットと数字との組み合わせを持つ車名が多い)。

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製造を行うのはメルセデス・ベンツとの提携で知られる北京汽車

今回、このシャオミSU7の情報につき、新車情報を管理する中国工業情報化部(MIIT)が公開したもので、(シャオミからは公式アナウンスはないものの)製造を請け負うのはメルセデス・ベンツの中国でのパートナー、北京汽車工業控股有限公司(BAIC)であることがわかっています。

画像を見ると、中国の自動車市場のトレンドである「丸くツルッとしたルックス」「4ドア」「クーペ風のスタイル」を持っており、マクラーレンの「アイソケット」風ヘッドライトにフラッシュマウントされたドアハンドル、中国に多い「ステーの上にハウジングが乗る」ドアミラー、BMWの新しいホフマイスターキンクにも似たリアクォーターウインドウ、そして張り出したリアフェンダーというスタイルを持っています。

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画像を見る限りではその車両サイズはわからないものの、MIITのデータシートによるとホイールベースは3,000ミリという記載があり、これはテスラ・モデル3の2,875ミリよりも大きな数字です。

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なお、ホイールサイズは19もしくは20インチ、そしてブレンボ製のブレーキシステムも選べるもよう(オプションもしくはグレードによるものなのかは不明)。

グレードとしてはSU7、SU7 Pro、SU7 Maxの3つが用意され、一部のバージョンにはアクティブ・リア・スポイラーが装備されることになりますが、パワートレインについてはベースだと299馬力(リアにシングルモーターを搭載)、オプションでは前後にエレクトリックモーターが積まれて673馬力を発生させます。

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最高時速は265km/hだという記載はあるものの、バッテリーサイズ、充電時間、一回の満充電での航続距離については明かされておらず、このあたりは追加の情報公開を待つしか無いのかもしれません(レンジエクステンダーを積むというウワサもあったが、公開された資料にはレンジエクステンダーの記載はない)。

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なお、車体のあちこちにはカメラが仕込まれており、オプションではルーフにLiDARを装着することもできるというので、高度な自動運転を可能とする技術が搭載されているものと思われます。

そしてシャオミが発売するEVということもあり、このSU7はシャオミのオペレーションシステム「HyperOS」を搭載し、スマートフォンとの連携ができるほか、文字通りの走るスマートフォンとして機能することになりそうですね。

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なお、この「ファウンダーズ・エディション」はテスラを意識したものだと思われますが、こういった一面を見ても、電気自動車のデザイン(ボディ形状)、販売手法、プロモーションなどは「テスラがそのベースを作った」ということがわかります。

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参照:CarNewsChina

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