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まだ一台も車を作っていない中国シャオミが「年間1000万台を製造し、世界トップ5の自動車メーカーになる」と宣言!スマホ市場を実際にひっくり返しただけに実現しかねない

まだ一台も車を作っていない中国シャオミが「年間1000万台を製造し、世界トップ5の自動車メーカーになる」と宣言!スマホ市場を実際にひっくり返しただけに実現しかねない

| シャオミは昨年9月に自動車関連企業を設立済み、ただしまだ市販モデルの話は出ていない |

それでもこの発言を行うということは、相当な自信があるのだと思われる

さて、中国の家電メーカー、シャオミ(小米)が「今後、世界トップ5の自動車メーカーになる」という野望を掲げて周囲をおどろかすことに。

これは創業メンバーにしてCEOである雷軍(Lei Jun)氏が自身のツイッターにて宣言したものですが、参考までに現在の(2021年の実績での)自動車メーカー(グループ)世界販売台数ランキングは下記のとおりです。

自動車メーカー販売台数ランキング

  1. トヨタ・・・1049万台
  2. フォルクスワーゲン・・・888万台
  3. ルノー・日産・三菱・・・766万台
  4. ヒョンデ(キア含む)・・・668万台
  5. ゼネラルモータース(GM)・・・629万台
  6. ステランティス・・・614万台
  7. フォード・・・420万台
  8. ホンダ・・・412万台
  9. スズキ・・・276万台
  10. メルセデス・ベンツ・・・275万台

シャオミは年間1000万台の販売を目指す

そしてシャオミCEO、雷軍氏は「年間1000万台以上の販売を目指す」とコメントしているので、仮にこれを達成できたならば、5位圏内どころか「1位か2位」に位置するということに。

さらに驚くべきは、「シャオミは未だ1台たりともEVを販売していない」という事実であり、にもかかわらず業界トップに立つという宣言は大胆不敵としかいいようがありません。

なお、シャオミは2010年に創業されていますが、その4年後の2014年には中国内におけるスマートフォン市場にて「アップルを抜いて1位に」立っており、その実績を見るに、あながち「世界トップを狙う」というのも荒唐無稽な話ではないのかもしれませんね。

参考までに、テスラは「2030年に2000万台」という目標も掲げており、これに比べるとシャオミの「1000万台」はまだ”控えめな数字”だと受け取ることも可能です。

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シャオミはこれをどうやって実現するのか

そこで気になるのが「シャオミは一体どうやって世界トップを狙うのか」ということですが、すでに「シャオミ・オートモビル(Xiaomi Automobile)なる会社を設立しており、2021年9月には13億9000万ドルの資金調達を達成しています。

もちろんその目的はEVの製造販売ではあるものの、そこから14ヶ月経過した現在でもその具体的な計画やモデルラインアップが見えてこない状態です。

そして「どこまで自社で手掛けるのか」も謎のままで、つまりバッテリー製造や車体製造も自社で行うのか、それともフォックスコンなどにOEM生産を依頼するのかについてもわかっていません。

ただ、今年9月には、シャオミが2024年の発売を予定している初のEVの「最初のエンジニアリング・プロトタイプ」が完成したとも報じられていて、(報道によれば)400ボルトと800ボルトのアーキテクチャによって構成され、BYD製の「ブレード」スタイルのバッテリーセル、もしくはCATL製の「Kirin」バッテリーが提供される可能性があると言われます。

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シャオミCEO、雷軍氏は「EVの製造の敷居はガソリン車と比べて劇的に下がっている。3万個の部品が高度にモジュール化され、電池のコストは過去10年間で80%下がった(今後も少なくとも50%のコスト削減余地がある)。したがって、EVはインテリジェント化、ソフトウェア、ユーザーエクスペリエンスを核とした家電の一形態であると思う。自動車産業の本質は、メカニックから家電に進化し、トッププレーヤーにシェアが高度に集中するようになるだろう」とコメント。

加えて、自動車産業が成熟期に達したとき、世界のトップ5ブランドがEV市場の80%以上のシェアを占めることになると考えているとも述べ、「つまり、私たちが成功する唯一の方法は、トップ5に入り、年間1,000万台以上の車を出荷することです。競争は苛酷になるでしょう」とも。

実際にシャオミは創業当初のスマートフォンからラインアップを拡大して「総合家電メーカー」へと成長を続けていますが、同氏のコメントからは「自動車の家電化」という今後のトレンド予想、そして現在のような「多数のメーカーがシェアを分け合う」状況ではなく、少数のメーカーによって自動車業界が独占されるであろうことを推測していることも伺えます。

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参照:Lei Jun(Twitter)

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