中国Zeekr（ジーカー）が未来っぽいミニバン「MIX」を発売するもよう。EVでしかなしえない「全長が短い割に超長いホイールベース」を持ち広い室内が特徴か

｜　あと1−2年もすれば中国の路上を走るクルマはすべて未来っぽいデザインばかりになりそうだ　｜

Zeekr MIXは先に発表された「007」と高いデザイン的共通性を持っている

さて、現在乗りに乗っている吉利汽車（Geely）ですが、この吉利汽車の展開する高級ブランドが「Zeekr（ジーカー）」。

中国のみならず海外市場にも進出しており、そのラインアップはハイパフォーマンスセダンに加えミニバン、SUV、サルーンなど幅広く、そこに加わるのが今回の「MIX（ミックスなのか、それともローマ数字の1009なのかは不明。いずれにせよこれまでのZeekrにはないネーミング）」です。

そしてこのジーカーMIXの存在は例によって中国工業情報技術省 (MIIT) に届け出られた内容から明らかになっていますが、ここでわかっていることを見てみましょう。

Zeekr MIXはこんなクルマ

このZeekr MIXはミニバン形状を持つものの、すでに市場投入されているミニバン「009」に比較するとずいぶん丸っこく未来的なイメージです。

ボディサイズは全長4,688ミリ、全幅1,995ミリ、全高1,755ミリ、ホイールベース3,008ミリという一風変わったサイズを持ち、つまり「短く、広く、背が高く、ホイールベースが異常に長い」クルマ。

よって室内は「非常に」広いと考えてよく、フロントシートは「3人がけ」という話もあるようですね（ただし届け出られた資料には5人乗りとあるので、前3人だとすると後ろは2名）。

ヘッドライトはフロントからサイドにまたがるブラックバンドに内臓され、75個の高出力LEDによって制御されることになりますが、このスタイルは先に発表された「007」とよく似た構成です。

Aピラーのみがブラックで、そこからルーフ、さらにリアにかけてはボディ同色という珍しい配色を持ち、ドアには「ポップアップ式ドアハンドルすら見当たらない」という斬新なデザインを持っていますが、上位モデルのルーフにはLiDARが装着されることも届け出られている資料から判断でき、つまりは高レベルの自律運転機能を備える、もしくは将来的なアップデートにて対応することになりそうですね。

なお、Zeekrはこれまでに発売した各モデルの間でデザイン的統一性がなく、その理由はちょっと不明ではあるものの、一方でこのMIXと（直近で発表された）007との間には高い共通性があり、これらについては（時系列的に）アウディから引き抜いてきたデザイナーの手によるものなのかもしれません。

パワートレインは310kWを発生するエレクトリックモーター（007と同じTZ235XYC01）、バッテリーはCATL製の三元リチウム (NCM) 、プラットフォームは吉利汽車の開発によるSEA-M。

おそらくは4月に開催される北京モーターショーにて公開されるものと思われ、吉利汽車からの正式発表を待ちたいところですね。

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参照：CarNewsChina