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ドンカーブートF22がプロモ動画撮影中、「偶然」2.3Gの横方向加速を記録。思わずパガーニ・イモラを超えてロードカー史上最高の数値を達成することに【動画】

2023/12/19

ドンカーブートF22がプロモ動画撮影中、「偶然」2.3Gの横方向加速を記録。パガーニ・イモラを超えてロードカー史上最高の数値を達成【動画】

| 一度はドンカーブートのクルマに乗りたいと考えるが、その機会はなかなか訪れそうにない |

元をたどるとスーパーセブンに行き着き、ルーツ的にはケータハムの兄弟だと言えるのかも

さて、オランダの少量生産自動車メーカー、ドンカーブート(ドンケルフォールト)が「自動車市場最高の横G記録を樹立した」と発表。

この記録はオランダのザントフォールトF1サーキットにて達成されており、最新モデルであるドンカーブートF22が達成した横方向加速度はなんと「2.3G」。

参考までに、このF22の前に登場したD8 GTO JD70では2Gを達成していて、未計測ではありますが、パガーニ・イモラ・ロードスターは「2.2G」を記録可能だとアナウンスされています。※F1マシンで4.5G、マクラーレンP1で2Gくらいだと言われている

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このドンカーブートの偉業は「偶然」記録される

驚くべきことに今回の記録はプロモーションビデオの撮影中に「偶然」記録されたものだといい、ドンカーブートとしてはこれを目的にサーキットを走らせたのではない、とのこと。

ただしタイヤはナンカンを装着しており、おそらくはD8 GTO JD70同様のSタイヤ(ミシュランもしくはピレリのロードリーガルなハイグリップタイヤであれば、どれくらいの数字だったのかちょっと気になる)。

Donkervoort (2)

なお、リマックも「偶然」22もの世界新記録を打ち立てたことが過去に報じられていますが、本当に速いクルマは特別なステージを用意しなくても常に速いということがわかります。

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今回の記録達成につき、ドンカーブート創業者であるヨープ・ドンカーブート氏の息子、デニス・ドンカーブート氏は「F22のスペックシートには、動的横加速度が2.15Gと記載されていますが、実際にはそれをはるかに上回ることが確認できました」と語り、”偶然”ということについては「私達はちょうど、F22を開発した人々、完売の成功をもたらした顧客、そして新たに迎え入れたファンに感謝するために、F22の記念ビデオを撮影していただけなのです。ですから、その過程で達成されたこの記録は、私たちにとって嬉しい驚きでもあります。2.3Gは、スーパーカーの新しいベンチマークであり、ドンカーブートの開発チームがこれまでやってきたこと、そしてそのレベルの高さの証でもあり、彼らが次に目指すところへの励みとなるものです」とも。

Donkervoort (4)

ドンカーブートF22はこんなクルマ

このドンカーブートF22は同社の最新モデルであり、これまでどおりのスパルタンな性格に加え、極めてシンプルな装備を持つスポーツカーですが、その内外装のデザインが一新され、仕上げのクオリティが大きく向上していることが一つの特徴。

Donkervoort (5)

搭載されるのはアウディから供給を受ける(RS3などに積まれる)2.5リッター5気筒ターボで、最高出力は(サーキット走行用のエキゾーストシステムを装着した場合)最大500馬力、車体重量わずか750kgというクルマであり、このスペックからも「どんな走りをするのか」を容易に想像可能です。

ちなみに0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は290km/hだとアナウンスされていますが、その着座位置からするに「体感上はもっとスゴい」エクスペリエンスを得られそう。

Donkervoort (3)

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ドンカーブートはそれまでのモデルの実績を踏まえ、このF22について「75台限定」として発売したものの、発売するやいなや世界中から注文が殺到し、よって結果的に生産予定台数を100台へと引き上げていますが(もともと会社の規模が大きくなく、これが限界らしい)、ある意味では「ようやくドンカーブートが正当な評価を得られるようになった」のかもしれませんね。

ドンカーブートF22がサーキットを走行する動画はこちら

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参照:Donkervoort(Youtube)

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