Image:Hyundai
| ヒョンデは「比較的新しい」自動車メーカーなるも驚異的な成長を遂げている |
そしておそらくはここからも大きな成長を見せることになりそうだ
さて、ヒョンデが「1967年の設立以来、全世界で1億台のクルマを生産した」と発表。
そして「1億台目」ではなく「1億と1台目」の車両(アイオニック5)がそのオーナーへと引き渡されていますが、「1億と1台目」の車両を祝ったのは「過去の業績を基盤として、さらなる一歩を踏み出すというコミットメントを示す」ためだと説明されています(1億台目の車両がどうなったのかは気になるが、同社が記念として保管しているのかもしれない)。
ヒョンデはわずか57年でこの偉業を達成
上述の通り、現代自動車は1967年に設立されており、最初の製造工場(韓国の蔚山)が稼働したのは1968年、そして同社はこの工場を「韓国自動車産業の発展の誕生地」と呼び、韓国初の量産自動車であるポニーをここで生産しています。
なお、この工場は現在も稼働しており、規模を拡大することで年間160万台を生産する能力があるのだそう。
そしてヒョンデは1960年代以来大きく成長しており、わずか57年でチェコ共和国、インド、トルコ、アメリカに工場を開設しており、驚くべきことにヒョンデが(2013年に)5000万台に達するまでには46年を要したものの、そこからさらに11年でその数を倍増させており、いかに急激な成長を遂げたかがわかりますね。
「全世界での累積生産台数が1億台に達したことは、私たちの顧客の皆様が現代自動車を選び、初めから支えてくださったおかげで可能になった重要な節目です。大胆な挑戦を受け入れ、常に革新を追求することで、私たちは急速な成長を遂げ、次の1億台に向けて『さらなる一歩』を踏み出す力を得ることができます。」
現代自動車 社長兼CEO チェ・ジェフン
ヒョンデには歴史に残るモータースポーツの歴史はないものの、それでも世界中の自動車市場へと果敢に進出し、ここまでの台数を販売するようになったということには驚かされますが(モータースポーツでの功績がない状態でここまで成長した例は珍しい。ただし最近になって積極的にモータースポーツに参戦している)、その高級ブランドであるジェネシスもまた短期間での成長を遂げており、それはK-POP、サムスンなどの家電にも通じる「巧妙なマーケティング」の成果なのかもしれません。
-
ヒョンデの上級ブランド「ジェネシス」が好調。立ち上げからわずか8年でポルシェと同じ台数を販売するに至り、ブランディングに際しては「フェラーリを参考に」
| ジェネシスは後発だけあって先発の「成功したブランド」を参考にした展開が可能となっている | その大きな武器が「デザイン」であることには間違いない さて、日本には未上陸なるも、2016年の立ち上げ以 ...
続きを見る
そして「それぞれの市場に要求されるデザインや機能」をうまく製品に盛り込み、そのうえで新規性の高いデザインを採用するなど「常に他社に先んじる」ための戦略を採用しており、他に例を見ない手法をもって成長してきた自動車メーカーではないかと認識しています。
ヒョンデ「1億台」までの歩みを記した動画はこちら
合わせて読みたい、ヒョンデ関連投稿
-
この「EVが売れない」時代に韓国ヒョンデ/キアはEVの販売を伸ばしていた。ボクはその理由を「デザイン」だと考える(両者ともデザイナーが会社のほぼトップに就いている)
| 現代のクルマは基本的に「見た目」で選ばれていると考えていい | ヒョンデ/キアは後発であったがために「先発と戦う武器」としてデザインを採用している さて、現在「EVの販売が伸び悩んでいる」とよく報 ...
続きを見る
-
北米におけるヒョンデの2024年第1四半期の販売が過去最高に。他メーカーとは異なり牽引役は販売が2倍になったEV、とくにアイオニック5が好調
| おそらくヒョンデのクルマが支持される理由はそのデザインにあると考えている | 現代において、クルマのデザインは性能よりも重要なファクターになっていると考えていい さて、ヒョンデが北米市場において「 ...
続きを見る
-
ヒョンデの高級ブランドはなぜ「たった9年で」インフィニティを抜き、アキュラやレクサスが販売を落とす中で成長を続けられるのか?そのワケとは
| 韓国訪問では「ジェネシスだらけ」「「ジェネシスがメルセデス・ベンツやBMWと同等に扱われる」という事実を目の当たりしてきた | 機会があればぜひ一度自身でドライブしてみたいものだが さて、韓国ヒョ ...
続きを見る
参照:Hyundai