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ボルボの「オーダーメイドプロジェクト」最新版、P1800シアンGTが公開。内外装、エンジン特性や足回りは「エレガント、かつゴージャス、快適」に調整される

ボルボの「オーダーメイドプロジェクト」最新版、P1800シアンGTが公開。内外装、エンジン特性や足回りは「エレガント、かつゴージャス、快適」に調整される
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| ボルボP1800 シアンは「あらゆる部位を」自分の指定通りにカスタマイズできるようだ |

現時点で生産台数、その価格についてはアナウンスされていない

さて、ボルボ自らが「1690年~1973年にかけて生産していたP1800をレストモッドした」限定生産車両、ボルボP1800 シアンの最新バージョンが完成したとの報。

このボルボP1800 シアンの製作を担当するのはボルボの現在の親会社である吉利汽車が所有する「シアンレーシング」であり、オリジナルのボルボP1800をベースとして顧客との対話によって1台づつ(顧客の要望に合った)異なる個体を生産しています。※現時点で3-4台ほどが完成しているようだ

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今回のボルボP1800 シアンは「GT」バージョン

そして今回公開されたボルボP1800 シアンのキャラクターにつき、シアンレーシングによれば「スポーツ」ではなく「GT」バージョン。

このボルボP1800は(上述の通り)顧客の要望によって仕様が決まりますが、その範囲は単なる内外装にとどまらず、エンジンスペックや足回りにも及ぶとされ、今回のボルボP1800シアンを簡単に表現するならば「グランドツーリング、快適、ゴージャス」。※現代風よりもレトロさが追求されているようだ

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その実現のためには”スポーティさとダイナミズム”よりも”長距離走行と洗練”を強調しており、まずエンジン出力特性をフレキシブルに、そして足回りを(田園地帯であっても快適に走行できるよう)柔らかく。

ボディ剛性確保のためにチタン製ロールケージが組み込まれていること、トランスミッションにはホリンジャー製5速MTが組み合わせられていることについてもアナウンスされています。

なお、エンジン(2リッター4気筒ターボ)出力は350馬力~420馬力あたりの範囲で調整ができるそうですが、いずれの馬力であっても、車体重量1,000kg程度のボルボP1800シアンにとっては「十分」だと思われます。

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この軽量性を実現したのは高強度スチールとカーボンファイバーを用いたボディの組み合わせで、ボディカラーはエレガントなメタリックグリーン、そしてホイールはゴールドという仕様。

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インテリアはカーペットやドアインナーパネル、ルーフ内張りに至るまでサンドカラーのレザーでトリミングされ、ダッシュボードはブラックレザー、さらには上品なステッチと高品質な金属製パーツが与えられており、レトロなメーターに3本スポークのステアリングホイールも確認可能。

なお、興味深いのはシートも「ツーリング用」へと調整され、より快適な旅ができるよう消音材も追加されているといい、文字通りの「オーダーメイド」ということになりますね。

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実際のところ、このボルボP1800 シアンの製造には12~15ヶ月を要するといい、製造はスウェーデンのヨーテボリにあるシアンレーシング本社にて行われ、その工程はオリジナルのボルボP1800を分解することから始まるとのことですが、もちろん(このボルボP1800シアンの発注を許された)幸運な顧客もこの段階、もしくはそれ以前の段階から自身のプロジェクトに参画することになるのだと思われ、まさに自分だけの一台を製造するという類まれな計画の一員として大きな役割を果たすことになるものと思われます。

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ちなみにこのボルボP1800 シアンの製造台数は「限定」だとアナウンスされているものの、何台に絞られるのかには言及されておらず、かつ価格についても(仕様によって全く異なるためか)「顧客によって個別に定められる」とだけ案内されています。※今後は様々なボルボP1800 シアンが公開されることになりそうだ

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参照:Cyancars

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