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ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのレビュー「内装編」その2!信じられないがウラカンはドライバーに優しい設計を持っていて"もっとも運転しやすい"スーパーカーの一台だと考えている

2020/12/29

ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのインテリア

| 見た目のスパルタンさに比較して、実際の構造はよく”使い勝手”が考えられている |

さて、引き続きランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの内装レビューをお届けしたいと思います。

前回は主に操作系について触れましたが、今回は主に「視界」について。

スーパーカーというと、そしてランボルギーニというと視界なんぞは二の次で気にしていないといった印象があるかもしれませんが、なかなかどうして、よく考えられた、ドライバーに優しい設計を持っているようです。

ここでその内容を見てみましょう。

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ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの内装
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ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの視界はこんな感じ

実際に運転する際に重要なのが「視界」。

ウラカンEVO RWDについて、前方と側面についてはかなり視界がいいと考えていますが、その理由として、フロントガラスの幅が広く、その下側が低く、かつダッシュボードも低いため。

参考までに、こちらはランボルギーニ・ウラカンEVO RWD、マクラーレン570S、フェラーリ488ピスタを上から見た図ですが、ウラカンEVOのウインドウが幅広で、かつ四角に近いということもわかるかと思います。

つまりそのぶん視界が広いということになりますね。

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加えてダッシュボードの位置がかなり低く、前の見切りにも優れるという印象を持っていますが、これによってストレスなく運転することが可能です。

たとえば、ポルシェ911だと、ダッシュボードの位置が(991から低くなったと言えど)ちょっと高く、たとえば自走式立体駐車場にて坂を登りながら先を見る際、背伸びをするようにして(ぼくは)前方を確認しますが、ウラカンだとその必要はないということですね。

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さらに、サイドに三角窓があることもウラカンEVOの(フェラーリやマクラーレンにない)特徴であり、より前の方にまでサイドウインドウが伸び、かつサイドウインドウの下辺が一旦下がっているため、上下方向の視界にも優れます。

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加えて、ぼくが強調したいのはウラカンは他の車に比較してドアミラーが「前」に、かつ外に出されていて、これの意味するところは(フェンダーミラーに近い感覚で)広い範囲を映し出せること、ドアミラーが(車体から遠いので)斜め前方の視界をドアミラーハウジングで遮らないこと、そして重要なのはドライバーの頭から左右ミラーの位置が遠く(角度が深く)、よって左右のミラーを見るのに頭を左右に振らなくても良いこと。

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ウラカンの視界については実によく考えられている

さらに言うならば、Aピラー、Bピラーがほかのスーパースポーツに比較して細く、これも視界に配慮したためだと推測。

ちなみにウラカンEVOはキャビンの前半分がアルミニウム、後ろ半分(Bピラー以降)がカーボンファイバーという構造を持ちますが、ガヤルド時代は「全部アルミ」であり、その際のBピラーはけっこう太く、しかしウラカンにスイッチしてからは「細く」作られています。

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つまり強度(ボディ剛性)を担保したまま細く作ることできるようになり、わざわざ細く作った理由は「視界確保」なのかもしれません。

こういった点を総合するに、ウラカンの場合は体を動かして前を覗いたり、体をねじって斜め後方を確認する必要はなく、ただ「シートに体を固定したまま」視線を移動するだけで前方とドアミラーから十分な情報を受け取ることができ、相当なスピードが出るスーパースポーツにとって、これは非常に重要な要素だと考えています(実際に運転した印象だと、”前と横、ドアミラーについては”現行世代のポルシェ911、718ケイマン/ボクスターよりも周囲を確認しやすい)。

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ただし後方視界は絶望的

ただ、”前と横、ドアミラーについては”という但し書きをつけた理由としては、「真後ろの視界は絶望的」だから。

後ろのウインドウ(室内側)は非常にサイズが小さく(約24センチ×72センチ)、その位置も高いうえ、さらにはリアフードが視界を制限するため、背の高いクルマでないとそもそも見えず、ドアミラーに映らないという現状も(後ろについたアヴェンタドールやウラカンの距離が近いと、まずルームミラーに映らない)。

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普通のスポーツカーに乗っている感覚で後ろを振り向くと何も見えず、「え・・・」という軽い絶望を感じることになり、よって後方の確認はドアミラー、駐車時だと(オプションの)バックカメラで行なうことになるわけですね。

なお、最近は車体後部にカメラを取り付け、その映像を液晶ルームミラーに映し出すデジタルルームミラーも後付けが可能となっており、こちらはかなり有用だと考えています。

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ぼくの場合、後方・斜め後ろ確認についてはドアミラー、ルームミラーを「ワイド化」することでさらに視認性を向上させています。

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とにかくウラカンEVO RWDは前だけに集中すればOK

こういったところを見るに、運転するときには「後ろを振り返る必要はなく」「前だけを見ていればOK」なのがランボルギーニ・ウラカンEVO RWD。

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ボクの生き方にぴったりだ!

つまり、運転時にはドライバーを煩わせないようにという配慮がなされていると考えられますが、それは視界、そして前回述べたような「手元だけで基本的な操作ができる」という部分にも現れているように思います。

参考までに、ヘルメットを被った状態でシートに着座したとしても頭上には拳ひとつくらいのスペースがあり、これは(ヘルメットを被っての)サーキット走行を前提とした仕様なのかもしれません。

2020-12-27 16.39.30

ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDの内装を紹介する動画はこちら

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